凛月さんの気持ち ページ12
というのは過去の話。
今は放課後。
A「あ、凛月さん。」
凛月「おい〜っす♪お疲れ〜。」
ニコッと微笑む凛月さん。
きれいだなぁ…。
A「今日は女子たちいないんですね。」
凛月「隠れてたからねぇ。」
A「え、じゃあ待たせてました？ごめんなさい。」
凛月「ううん。寝てたから大丈夫♪」
そこまでして迎えに来てくれる凛月さんがすごい。
凛月「今日は塾あるの？」
A「はい。毎日ありますよ。」
凛月「あるんだ。夜だから良いけど、午前中だとキツいなぁ。」
A「キツいなら無理についてこなくていいですよ？」
凛月「無理矢理にでもついて行くよ。あんたは俺の大事な人だから。」
〈たった一人の、大事な人なんだよ。〉
真緒にも似たこと言われた。
凛月「Aはさ、俺と会ったの、この前が初めてだと思ってない？」
A「違うんですか？」
凛月「…違わない。」
A「なんですかそれ。」
可笑しくてフッと笑ってしまったが、
彼は少し寂しそうな顔をしていた。
まさか何処かで会ったことがあるのかな？
でも、私は物覚えがいい。
一度出会った人は、ずっと忘れない。
凛月「Aは俺が好き？」
A「！？はぁ！？」
いきなり変な質問をされて変な声が出た。
A「いきなり何を…。」
凛月「いいから。好き？嫌い？どっち？」
A「それって…恋愛的な意味で？」
凛月「当たり前。」
A「…好きでも嫌いでもないです。」
凛月「駄目。どっちか。」
A「えぇ！？」
どっちかって言われても〜！！
A「…好き？」
凛月「…なんで疑問？」
A「だってわかんないし。」
凛月「まぁ、だいたい分かった。ありがとう。
振り向かせられるように頑張るねぇ♪」
A「振り向かす？
凛月さん私のこと…。」
凛月「俺はAが好きだから。」
A「…え？」
嘘だ。
これは凛月さんの冗談だ。
A「…その冗談、面白くないですよ。」
凛月「ふ〜ん。冗談…ねぇ。」
彼は私の顎に手を添え、上に上げる。
凛月「本気って言っても、信じられない？」
顔が近い。
この人、こんなに肌綺麗だった？
A「…嘘つくような人じゃないってわかってますけど…。
こればかりは信じられません。」
凛月「…やっぱり、そうだよねぇ。」
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照山紅葉 - 名無しさんさん» コメントありがとうございます。夜分遅くにすみません！初めてここまで高評価いただいて、驚いています。今後ともよろしくお願いします！ (2022年3月29日 1時) (
レス) id: 1f5ed919d9 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 続編ありがとうございます！この作品大好きなので最後まで応援させていただきます！ (2022年3月29日 0時) (レス) @page50 id: 62c0e911ba (このIDを非表示/違反報告)
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