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引き寄せられて近付く距離
そのまま唇がちゅっと重ねられる。
角度変えてキスが続き
舌が唇の隙間から入ってき
絡めようとしてくるが
いきなり過ぎて追い付かずにいると
音が鳴り
エレベーターのドアが開く
完璧に裕太のペースに乗せられた。
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｢ん、家来るでしょ？｣
｢....あ、でもあの女の人は？｣
｢あー、あれガヤの彼女。
相談乗ってたのと、ガヤの忘れ物
届けてもらおうと思ってたの。｣
｢....何それ。｣
｢Aこそ、あれ誰？
電話した時、家に上げてたの。｣
｢会社の後輩。｣
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裕太の部屋に上がり
2人分のコーヒー入れてソファに腰掛ける。
お互いにあった誤解も消えたはずなのに
裕太との距離感が掴めなくて
いつも、どれくらいに座ってた？
いや、近すぎるな....
少し離れようとすれば
ぎゅっと握られた手。
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｢順番違っちゃったけど
俺、Aの事好きなのずっと。｣
｢....うん、｣
｢ねぇ、｣
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ジリジリと距離を詰める裕太に
逃げ場を無くした私は
そのまま押し倒される。
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｢Aから、チョコの匂いする。｣
｢...っん、｣
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首筋に顔埋め
匂いクンクンと嗅ぎ
ツーっと舌先で首筋這わせて
そのまま話すから、ドキドキと胸が鳴る。
やっぱり、恥ずかしくて
押し返すが
真っ直ぐこちらを見る裕太に
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｢っや、ゆ、裕太。｣
｢俺、ずっと我慢してたの。ダメ？｣
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こくんと
首を縦に小さく振ると
｢嘘つき。
Aも、我慢出来ないでしょ？｣
と言いながら、口角ぎゅっと上げ
唇にキスを落とされ
そのまま、抱き上げられて
ベットの上に降ろされた。
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｢優しくするから。｣
部屋は真っ暗だが
月明かりによって裕太の顔がうっすらと見えた
そんな裕太の首に腕回せば
お互いどちらからも無く
吸い寄せられるように唇と唇が重なった。
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作者名：もりた
| 作成日時：2017年2月14日 19時
