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「大学の時あいつ結構モテてさ
それで付き合った子がいたんだけど性格が難ありで」
「凄く甘えたで構ってちゃんだったよな。俺と谷原と浅見の３人で居ても割り込んでくるぐらいだったし(笑)」
村井さんがそう笑うと谷原さんも"そうそう"と相槌を打つ。
確かに彼はベタベタとくっつかれるのが
苦手な気がする。
「で、別れても今度もまたほぼ同じ性格の女と付き合って。
それの繰り返しだよ。
付き合っても結局長続きしないっていうね」
谷原さんはビールをぐいぐいと飲みながら
話を進めていった。
あさみんそんなモテてたんだ…
.
「あ、でも1人やばい奴いなかった？」
村井さんがそう口にすると
一瞬、？マークを浮かべるも
皆が「あ〜！」と思い出したように声を揃えた。
「あいつさ、一回とんでもない女に引っ掛かって」
「どんな人ですか…？」
私が谷原さんに尋ねると
彼は思い出しながら話し始める。
「男絡みがすっげー激しい奴。
それに束縛も激しかったんだよなー」
「浅見の目の前で他の男とベタついてたりな」
.
あれはやばかったよなーと
皆で笑い合い出す。
ああ、それで…
何となく分かった気がする。
谷原さんに
この前の深瀬さんと私が2人だけ残業で
それであさみんが嫉妬していた話をすると
「あいつトラウマなんじゃねえの？」
「男と2人っていうのが危機感感じるとか」
と言った。
でももし私があさみんと他の女の人が
くっついてるのを目の前で見たら耐えられないだろうな…
感情を表にあまり出さない彼の事だから
相当我慢していたのかもしれない。
「Aちゃんいい子そうだし
浅見には幸せになってもらいたいよね」
広沢さんは私の肩をポンッと優しく叩き
"浅見の事よろしくね"と言ってくれた。
あさみんが悲しむような行動は
今後控えていかないと。
私が彼を幸せに出来たらいいな___
お酒を飲みながらそう決心をした。
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作者名：riya | 作成日時：2017年6月9日 23時
