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「Aちゃんお昼行こうか」
「はい！」
あさみんと付き合い出してからは
ほぼ毎日深瀬さんとお昼ご飯を食べている。
その理由は深瀬さんが私の惚気話を嫌な顔せず聞いてくれるから。
他の話もするけど大体あさみんについての話が多い。
「どう？最近浅見とは」
「特に変わった事はないです。
…でもあさみん今凄く大変そうで」
へえーと頷き麺をそそる深瀬さん。
今日のお昼はうどん屋さん。私も黙々と食べながら昨日の一件を話す。
「…うわあ、浅見も大変だね」
「本当そうですよね、頼りやすいからどんどん他の人も甘えちゃうんですよ〜」
「ちょっと余談になるけどさ、
浅見の元カノも…そういう人ばっかりだったんだよね…」
動いていたお箸がピタッと止まった。
あさみんの元カノ情報…？気になる。
「詳しく聞きたいです…！」
「…まあAちゃんが気にしないならいいけど…」
深瀬さんは食べるのを一旦辞め、箸を置き、
"大学時代の話になるんだけど…"と
口を開き始めた。
.
「実はさその頃…
" ﾌﾞｰｯ ﾌﾞｰｯ ﾌﾞｰｯ "
「あっ、はい！もしもし…」
話だそうとした瞬間、深瀬さんの携帯から着信が。
どうやら仕事内容の話らしく慌ただしく電話で話しているのが目に見える。
「Aちゃん、急ぎの仕事が入ったって」
「え！このタイミングで…」
「続きはまた今度時間がある時に話そう」
早めに昼食を済ませた後、走って会社に戻る。
あさみんの話を結局聞けないまま休憩が終わってしまった。
大学の頃の話とかあんまり聞いた事ないから
凄く気になる。
深瀬さんは何を言おうとしたんだろう…
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作者名：riya | 作成日時：2017年6月9日 23時
