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「あ〜楽しかった！」
ブラブラと長時間滞在し、
彼女も満足したように笑顔で喋り出す。
「あっ赤ちゃん！可愛い」
「そうですね」
視線の先には子供達が遊べる
室内遊園地があり、赤ちゃんがお母さんと一緒に遊んでいた。
いつかAとの間にも可愛い赤ちゃんが出来たり…
なんて事を思いながら歩き出す。
「私もいつか子供産みたいなー…」
「結婚出来たらいいですね」
「何かその言い方今のままじゃ無理みたいな感じじゃないですかー！」
もう！と怒る彼女に思わず笑ってしまう。
ハッと思った頃には彼女もパアッと笑顔になり始めていた。
.
「……浅見？」
すると後ろの方から俺の名前を呼ぶ声がした。
えっ、誰だ…？
急に呼ばれドキッとしながら
恐る恐る後ろを振り返る。
「…谷原」
「…よっ
偶然だな、俺ら買い物しに来ててさ…」
そこには谷原と奥さんと娘さんが居た。
時間が止まったような感覚になった。
変な汗が額に流れる。
.
「ちょっとだけ浅見借りていい？
すぐ終わるから」
「あっどうぞ！」
青山先生にそう声を掛けると
ここで待ってて、と奥さんにも伝え
俺の腕を引っ張り
少し離れた所に連れて行かれる。
「お前Aちゃんと別れたの？」
「…別れてねえよ」
「は？じゃあさっきの誰なんだよ」
「新しい副担任、…前に話しただろ」
「なんだ、浮気したかと」
「…してないから」
浮気と間違えられケラケラと笑われる。
偶然会えたから少しだけここまでの過程を
簡単に谷原に話す事にした。
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作者名：riya | 作成日時：2017年6月9日 23時
