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「…なんで早く言わないの」
包み隠さず全て話した今、
目の前の彼はおこおこ状態。
「言いにくかったの」
「プライド高過ぎ」
「だって〜…」
「Aは可愛いんだから自信持って」
何か話がズレて来ているような…
けど意外と淡々としている彼に
ほっとしてしまう。
.
「何かされたら言えよ」
「大丈夫だよ、されないされない」
「そう言ってるからダメなんだって。
女の嫉妬とか怖いんだからさ、気を付けて」
ガミガミと先生っぽく忠告してくるため
ふっと笑みが零れる。
けれどこんなに心配してくれるなんて
よほど大事にして貰えてる証拠なのかも知れない。
自然と嬉しさが心の底からこみ上げてくる。
「なに笑ってんの」
「なにもー？」
もう周りなんて気にしないでおこう。
あさみんと一緒なら
大丈夫な気がしてきた。
いつの間にか心の中のもやもやは
晴れていて、清々しい気分になっていた。
けどやっぱりこれからも青山さんには気を付けなきゃ。
余裕なままじゃいられない。
あさみんを奪われないように
私がしっかりしなくちゃ。
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作者名：riya | 作成日時：2017年6月9日 23時
