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いつも通り休憩しつつも世間話で盛り上がり、
区切りのいい所で帰る事に。
あさみんに駐車場まで送って貰い、
車に乗り込もうとした時、腕を軽く引っ張られた。
「わ、どうしたの」
「今日夜空いてる？」
「空いてるけど…」
「じゃ、飲みに行こ」
.
返事をする間も無く車内に誘導され、
私が車内に乗り込むと
ドアを閉めてくれるあさみん。
「じゃ、深瀬ありがとな」
「こちらこそっ」
車が門を通り抜けるまで
あさみんは手を振りながら見送ってくれた。
.
.
「あっ、あさみん！」
「五分遅刻〜」
そう言われぽんっと頭を優しく叩かれる。
お互い仕事が終わり、
駅で待ち合わせをして飲みに行く事に。
.
「やっと2人きりになれた」
「そうだね」
「何かA暗くない？」
むぎゅと唇を手で挟まれ
私の顔色を伺う彼。
「どうしたの」
「なんでもないよ」
「俺に嘘ついてもバレバレだけど？」
「うう…」
.
すると唇を掴んでいた手は
するり、と私の手と絡み合い、
恋人繋ぎになる。
「隠し事は嫌だな」
「何にも隠してないよ」
「…ま、後で聞くから別にいいけど」
そうボソッと呟けば
途端に何か食べたい物ある？と問い掛けてくるあさみん。
あさみんに嘘は通用しないな、
正直に話すべきなのか
話さないべきなのか…
弱気な私はつい話してしまいそうになるものの、
彼を困らしたくないため、
とりあえず今は黙って置くことにする。
……今は。
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作者名：riya | 作成日時：2017年6月9日 23時
