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「青山さん…あそこに荷物は置いたら駄目って前も言ったよね？」
「ごめんなさい、
深瀬さんと話が弾んじゃって…つい」
ハァーと小さい溜息を着くと
次から気を付けて と優しい笑顔で彼女に伝えるあさみん。
そんな笑顔振り回すから
モテちゃうんだよ…！と心の中で突っ込む私。
.
「休憩していく？」
「うん、して行こうかな」
「じゃあ何か飲み物買ってくるわ」
「お、俺も行くよ！」
「じゃあ2人で行くか
Aはソファにでも座って待ってて」
「うん、分かった」
目でアイコンタクトを取りながら
私にふわっと微笑んでくれたあさみん。
思わず、ふふ、と笑みが零れる。
.
「…北山さん！」
「あ、はい？」
「ちょっと2人で話しませんか？」
ニコッとさっきと同じ表情で言われるものの
目が笑っていない事に気付く。
ここで断ると面倒な事になりそうだと思い、
2人で話してみる事に。
.
職員室からは少し離れ、
"生徒進路室"と書かれてある部屋に連れて来られた。
「あの…話って」
「単刀直入に言います。
康介先生と別れてくれませんか？」
「…は？」
あさみん関係の話だろうとは思っていたけど
まさかこうなるとは予想もしていなかった。
私とあさみんが別れる…？
「いや、あの、無理です」
「そう言うと思った…
正直、貴女と康介先生釣り合ってないですよ？」
真顔でグサッと来る言葉を淡々と告げられ
フッと鼻で笑われる。
そんな彼女に無性に苛立ちを感じるが
冷静さを保ち、話を進めていく。
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作者名：riya | 作成日時：2017年6月9日 23時
