49 ページ4
__
自分の部屋に戻り、ソファに凭れ掛かる。
ああ、やっと月曜日が終わる…今日はいつもより多忙な1日だったな。
そんな事をぼーっと考えていると
ピンポーンとインターホンが鳴り響いた。
こんな時間に誰だ？
まさかと思いつつドアを開けるとそこには青山先生の姿が。
「…どうしました？」
「お湯が出ないんです……」
「はい？」
お湯？
もしかしてまだガスが止められている状態なのか？
今日から入居って言っていたし、もしかしたら不都合も少なくはあるのかも知れないと思いどうしたらいいかを考える。
「お湯が出ないってお風呂？ですよね？」
「はい…もうどうしよう…」
深刻な表情の彼女をこのまま放って置く訳には行かないし、でも俺が何とか出来る問題でもない。
「他の女性の先生に聞いてみますね、
お風呂使わせて貰えないか」
携帯を取りに行こうとしたその時、ぎゅっと腕を掴まれた。
びっくりして彼女の顔を見ると首を横に振り、嫌だというアピールを見せている。
「他の先生…怖い。」
「嫌、皆優しいし大丈夫ですy
「嫌です！」
どうしても嫌だと周りの先生を拒む彼女に
少し呆れ返ってしまう。
何が嫌だと聞いたら
仲良くないから！という理由から拒んでいるらしい。
「うーん、でもね青山先生。
今日１日だけの我慢なんで、そろそろ折れてください」
「ごめんなさい、嫌です。
…でも浅見先生だったら大丈夫です」
その言葉を聞いてまた違和感を感じた。
ここでほいほいと家に上がらせるのは違う、ここまでの甘えたさんは森下先生よりも酷いかも知れない。
もういい大人が…しかも教師が何を言っているんだか。
「すいません、僕、彼女いるんで他の女性をあまり部屋に上げたくないんです」
そうキッパリ伝えると"…わかりました"と何故かあっさりと青山先生はその場を離れ、また自分の部屋の階に戻っていった。
嵐の様に過ぎ去って行った時間。
結局後から女性の先生から連絡が来て、
青山先生はその先生の部屋で入浴を済ませたという事を聞いた。
__
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 549人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：riya | 作成日時：2017年6月9日 23時
