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「こんにちは」
いつもと変わらず高校へ行き
台車を押しながら職員室へ深瀬さんと2人で向かう。
今回は夕方って事もあってか
学校には生徒も少なく、少し静かな校舎だった。
「お、こんにちは
いつもありがとうね。えっと…高瀬くんだったっけ？」
「深瀬です」
「あー！そうそう深瀬くん！」
わはは、と大きな笑い声を出しながら
深瀬さんの肩に手を回している先生。
周りを見渡して見るものの、
あさみんの姿はない。
.
「あの、本日浅見は？」
「浅見先生は今会議中なんですよー」
「そうですか。
…では注文品は机の側に置いて帰りますね」
「あ、じゃあ副担任の子呼ぶよ！」
えっ
胸がザワッとし始め
瞬時に脳裏にあの時の光景が蘇る。
いや、何も無い、何も無い。
平常心を保たないと。
「あ、いたいた
おーい青山さん！」
「はい？どうされました？？」
「浅見先生の代わりに
注文品受け取っていてくれる？」
「…分かりました！」
.
こちらを見てニコッと微笑む彼女。
急ぎ足で私達の方へやって来る。
「こんにちは！
わざわざありがとうございます！」
「えっとニシダ事務機のf
「深瀬さんですよね！」
紹介をしている途中に遮られ
自分の事を知っているの？と不思議そうな顔で
彼女を見る深瀬さん。
「康介先生からいつも話は伺っていますよ」
そう言うと再び柔らかな笑顔で微笑む彼女。
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作者名：riya | 作成日時：2017年6月9日 23時
