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__ ( K.A side )
Aと深瀬が帰るのを見送った後、
まだ残っている仕事を終わらそうと急いで職員室へ戻る。
「あっ康介先生〜どこ行ってたんですか？」
戻って来ていきなり声を掛けてきたのは
副担任の青山さんだった。
いつの間にか名前で呼ばれていて
少し違和感を覚えてしまう。
「すいません、知り合いと会っていたので」
「へえー今度私にも会わせて下さい♪」
にこっと女性らしい笑顔を放った彼女に
皆堕ちていくのだろうか。
魅力的なのかもしれない、けど俺には何も響かなかった。
.
「あ、頼んでいた資料できましたか？」
「それがまだで…」
「…分かりました。僕と一緒にやりましょう」
自分自身、余裕が無いのにも関わらず
他人の面倒を見てしまうのは短所なのか、長所なのか。
彼女に指示を出しながら
自分の仕事も並行して進める。
.
すると携帯が震えた。
画面を見るとAからのメッセージが来ていて
すぐにアプリを起動する。
内容は休みの予定についての事で
行きたい場所を教えてくれるA。
暫く会えない分、憂鬱さも広がる。
寂しい思いは自分が思っている以上に大きい。
けど会えるなら仕事だって捗る。
にやにやな顔を隠しきれないまま
AにLINEの返事を送っていると
隣から声が聞こえてきた。
「康介先生、どうしたんですか？」
「え？…何でもないですよ」
顔をひょいっと除き込まれるが
全く気にせずにLINEのメッセージを見たり、
カレンダーをチェックする。
さっき会ったばかりなのにも関わらず
Aに会いたい思いがどんどん強くなっていく。
__
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作者名：riya | 作成日時：2017年6月9日 23時
