幸せになるために【ＪＭ】【ＴＨ】 (ページ6)

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ＹＧ「お前…マジで言ってんの？それ…」

ジウ「マジのマジ、大マジですよ、…だからえっと…困ってて」

『え？なんで？付き合っちゃいなよ』

ＹＧ「おい」

正直、ジウが困る理由があんまりわからなかった。

だって、あんな優良物件はないはずなのに…。

ＹＧ「でも他にいるんだろ、好きなやつ」

「『えぇっ！！！』」

私とジウが同時に声をあげた。

なんであんたも驚いてんだ。

ジウ「えっ、えっ？？ユンギ？先輩？…なんで…知って…」

ＹＧ「見てりゃ普通にわかる」

『私には分かりませんでした…』

ユンギさんは人をよく見ている。

人の、すごく細かい感情まで読み取るのが得意な人だ。

高校時代から一緒に連れ添った友達である私にも分からなかったことまで気付くとは。

ユンギさんは敵にまわしたくないなぁ。…なんて考えていると、ジウがおもむろに口を開いた。

ジウ「実は…まだ誰にも言ってないんだけど」

『うん…』

ジウ「好きな人が…いるの」

『うん…さっき聞いたよ』

ジウ「ごめん、隠すつもりはなくって、何というか、複雑で」

『複雑…』

ジウは昔、私の兄と付き合っていたことがある。

そのことを私に告げる時も同じような顔で「複雑だ…」と言っていた。

「Aのお姉ちゃんになるかもしんないじゃん」と真剣な顔で言ってたなぁ…なんて思い出した。

きっと今回も身近な人、同じ会社の人間でも好きになったもんだから照れてるんだろう。

ちょっくらフォローでもいれますか。

『まぁ、複雑な相手でも私は応援するよ！不倫でもしないかぎりは大丈夫でしょ！』

ジウ・ＹＧ「げっ」

ふすん、と鼻を鳴らして得意げな顔をした私を、２人は変な目で見ていた。