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差し出された手に上手く反応ができない。
手を、つなぐということだろうか？
『え？』
ＪＭ「ちょっと歩くから、手。」
『…なんで？』
ＪＭ「…ちょっとだけだから、お願い。」
ジミンは差し出した手を退けることなく、真っ直ぐに私を見つめた。
ここは、断るのが普通…だよね？
『いや、無理だよだって』
ＪＭ「A」
私の言葉を遮り、ジミンはさらに手を伸ばしてくる。
でも、決して自分からは触れてこない。
こう言うところも彼のずるいところだ。
ジミンの視線が昔とあまりにも変わらないから、
今だけ、
昔に戻った気持ちになってもいいだろうか。
私はそっとジミンの手に触れる。
ジミンはすごく嬉しそうに笑って、私の手を握った。
『集合がお店の前じゃなかったのって、…このため？』
ＪＭ「あ、ばれた？」
ジミンの手に力が入る。
まるで、もう離さないと言われているようなその手に、心臓が苦しくなった。
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作者名：uma | 作成日時：2020年12月8日 1時
