幸せになるために【ＪＭ】【ＴＨ】 (ページ41)

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予定より10分早くついたのに、すでにジミンは集合場所で待っていた。

スーツを着て立っている姿は昔とずいぶん変わっていた。

結構痩せた？背も少しだけ伸びているような気がする。

高校時代は、身長が伸びないことをひどく嘆いていたから、ちょっと微笑ましい。

ジミンは30秒ごとくらいの間隔でチラチラと時計を気にしていた。

…いつから待っててくれたんだろう？

『ごめん！お待たせ！』

ＪＭ「あ、A！？いや、ごめんってか、むしろ早くない？」

『……そういうジミンだって、もっと早いじゃん。』

ＪＭ「まぁ、そりゃあ。待たせるのやだし。」

『えー！私だって待たせるのやだったもん！』

ＪＭ「…ふふっ、でも俺の勝ちー」

ジミンは目を細めて優しく笑い、私の頭をぽんぽんと叩いた。

ジミンはこういうところがずるいと思う。

ジョングクと比べるとすごくかっこいいってタイプじゃないけど、一緒にいると癒される。

あと、女の子に対してはとても紳士的なのだ。

ＪＭ「なんか、すごいちゃんとした格好じゃん。」

『そりゃあ！あんなレストランだって思ったらちゃんとしなきゃいけないでしょ! 』

ＪＭ「あぁ、そういうことか。てっきり俺と食事だからおしゃれしてくれたんだと思った。」

ジミンは意地悪く笑う。

『…そんなんじゃないよ。』

ＪＭ「そっか、でもいいね。すごく綺麗。」

『そ、……そう？』

ＪＭ「あはは！嬉しそう！」

『うるさい！』

ジミンの褒め言葉に照れた私を見て、腹を抱えて笑う姿は昔と全然変わってない。

ＪＭ「じゃ、行こっか。」

『うん、』

ＪＭ「ん。」

ジミンは余裕そうに微笑んで手を差し出した。