幸せになるために【ＪＭ】【ＴＨ】 (ページ35)

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会社に行くのがひどく憂鬱だった。

ジョングクやジウ、ナムジュン先輩達を見ると、複雑な気持ちになるだろうし、

何よりもユンギさんに会うのが嫌だった。

重い足取りで自分のデスクに座り、モヤモヤしながらも仕事をこなしていく。

あっという間にお昼休みの時間になった。

とりあえずジウを誘って屋上にでも行こうかと思い、部屋を出ると、廊下の先に今一番会いたくないユンギさんがいた。

ナムジュン先輩となにか話しているようだ。

バレないようにそーっと通り過ぎようとしたが、そんな私を視界に捉えたからかナムジュン先輩が声を上げた。

ＮＪ「あ！A！コーヒー約束なー、……て、なんだその体勢？」

見つからないようにと少し屈んで歩いていたことを指摘され、そのままユンギさんとも目があってしまった。

ＹＧ「おまえ、まさか今逃げようとしてたか？」

『滅相もないですよ！ユンギさんがナムジュン先輩とお話されてたんで邪魔しないようにと思って！』

ＹＧ「……まぁいい、Aちょっと来い。」

『え？お話はいいんですか？』

ＹＧ「お前を待ってたんだよ。こいつはそこら辺にいたから、ついでだ。」

ＮＪ「ひどいなぁ、先輩。」

ＹＧ「ほら、行くぞ。」

ユンギさんは私の手を掴もうとしたが、思いとどめたのか伸ばした手をまた引っ込めた。

そのまま歩いていくユンギさんに置いて行かれないよう、ついていった。

辿り着いた先は、普段あまり使われることのない会議室だった。

ＹＧ「ここなら人目につかないだろ。」

『そりゃそうかもしれないですけど、一体どうしたんですか？』

ＹＧ「おまえ、ジウから聞いてないのか？まずいことになってるぞ。」

まずいこと？思いもよらない話の切り出し方に混乱する。

ＹＧ「昨日の合コン、どんなメンバーだったんだ？ジョングクを誘ったんじゃないのか？」

『え、なんで知ってるんですか？』

ＹＧ「ナムジュンから聞いた。いたんだよな？」

『いました。…正直な話、ジウとくっつけようと思って。』

ユングさんは黙りこくったまま俯いている。

ＹＧ「昨日の夜、ジウがナムジュンに告った。」