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ジウ「何それ、すっごい素敵じゃん。」
『でしょ?』
合コンが無事?に終わり、私はジウと今日の反省会をしていた。
毎回、合コンの後はジウと2人でその会の良かった点、悪かった点を話し合うのがお決まりの流れになっていた。
まるで仕事みたいだ(笑)
今は、ジウにとって初めて判明した私の初恋相手について根掘り葉掘り聞きだされているところだった。
ジウ「でしょ?じゃない!なんで今までそれを隠してたのよ!」
『ちがっ!隠してたとかじゃなくって!だって、小学生だよ?』
ジウ「ふぅ〜ん……。まぁいいけど。で?どうするわけ?」
どうするわけ?それはどういう意味だろう?
『どうもこうも、何もしないよ。』
ジウ「会ってみたいとか思わないわけ?初恋の相手かもしんないんでしょ?」
『だぁかぁら!その子は引っ越しちゃったって言ってるじゃない。それに、』
今はそれどころじゃないっていうか…。
ジウ「まぁ、Aにはユンギ先輩がいるもんね〜…」
『………ぁ』
ジウに言われてはっとした。
今頭の中に思い浮かんだ人がユンギさんではなかったからだ。
本当に最低だ。
ジウ「ちょっと、ジミンはやめときなよ。」
『え、なに言ってんの、いや、わかってるよ…』
ジウには私の考えなんてお見通しなようで、
ジウ「Aがつらい思いするだけだよ。」
ジミンは暗くて引っ込み思案だった私に初めて真剣に向き合い、寄り添ってくれた男の子だった。
いくら他の女の子と仲良くしていたって、彼を嫌いになるなんてできなかった。
ジウ「連絡先交換してたでしょ。私がどうこう言えた立場じゃないけどさ、ダメだよ行っちゃ。」
『どこにも行かないって、大丈夫だよ。わかってるから。』
ジウの目を見てきっぱり言い切る。
同時に、自分にも必死に言い聞かせていた。
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作者名:uma | 作成日時:2020年12月8日 1時