幸せになるために【ＪＭ】【ＴＨ】 (ページ21)

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下からのぞき込むホソクさんのお顔がきれいで、少し頭がぼーっとした。

ホソクさんから聞かれたことがだんだんと頭の中を巡ってきて一気に酔いがさめた感じがした。

『ワケアリ？』

ＨＫ「ジミンとなんかあったんでしょ？君。どういう関係？」

『あの、酔ってますか？』

ＨＫ「まぁ、多少はね(笑)」

全然酔ってなさそう。すごく色々考えて人と会話している感じがする。

ＨＫ「あ、急にこんなこと聞くのも失礼か。まずはAちゃんのこと教えてよ」

『私のことですか？』

ＨＫ「うん、好きな食べ物とか、趣味とか」

『好きな食べ物はリンゴで、趣味は映画観賞』

ＨＫ「そ、どっちも俺とは違うね」

この人、全く私に興味がない。そしてそれを隠す気もない！

ここまでくると清々しい。何を考えているのか分かるようで全く分からない人だ。

『ジミンとはワケアリじゃありません。本当にただの友達ですよ』

流石に私も気まずくなって、少しでもホソクさんが興味あるならと、ジミンの話に流れを戻した。

付き合ってたとはやはり言いづらくて、嘘をついた。

ＨＫ「え？そうなの？でも君らすっごく怪しいよね？さっきからお互いのこと妙に気にしてるじゃん。」

この人の観察力にぎょっとした。

この短時間でよく見てたなぁ…って

『気にしてないし！』

ＨＫ「あ、むきになった。」

『なってない！』

ＪＭ「あの、ホソク先輩。ちょっとAから離れてもらっていいですか。」

ＨＫ「わ！ジミン、急になんだよびっくりするなぁ。」

振り返ると、ジミンがこちらに来てホソク先輩の肩をひいていた。

ＪＭ「ちょっと、こいつに話あるんで、いいですか？」

ＨＫ「ほら、なんかあるじゃん」

『なんもないですよ、』

ＪＭ「…」

ジミンが少しむすっとしたのが見えた。