銀魂 -爆走系彼女2- 【土方十四郎】

第40話 ページ5

-土方side-

土方「ったく桂の野郎。手こずらせやがって...」


見廻り途中見付けた桂を追って何時間か

結局逃げられたので少し遅めに屯所へ戻る。

ふと広間をのぞけば全員揃っていて

全員が沈黙していた。


土方「くらっ;どーしたんだよ;」

沖田「あぁ、土方さん」

近藤「ﾄ...ﾄｼｯ...俺ｸﾞｽﾞﾝｯ」

土方「近藤さん!?;なにが;」

山崎「...ﾊﾊｯ;」


困ったような総悟に
号泣の近藤さん
暗い隊士に
苦笑する山崎。

いや状況つかめねーよ;

皆の手元を見ればﾁｮｺﾚｰﾄ
多分Aにもらったんだろう
義理だと分かってるから嫉妬はないが
まぁ...完全に無いとは言えねーけど;

だからって暗すぎだろ皆;


土方「山崎、なにがあった?」

山崎「...実は;」



.





.





.





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土方「なるほどな...俺のﾁｮｺﾚｰﾄをあやまって近藤さんが食べたと。んでｼｮｯｸを受けたAの元気...もとい皆の元気が無くなった。ってわけか?;」

山崎「はい;」

近藤「ごべんなドビィイイイ!!」

土方「うわっきたねー鼻水!!;」


ｸﾞﾁｬｸﾞﾁｬの顔で抱き付いてこようとする近藤さんを退け頭をかいた


沖田「Aは元気ない様子で部屋に戻りやした。俺等が行っても意味ねぇんで土方さん行ってきてくだせぇ」

土方「言われなくても行くっつの;お前らも気にしてねーで仕事してろ」


立ち上がって広間を出る

向かうはAの部屋。


土方「...」


俺のﾁｮｺは食われたってのに、

なぜか顔はほころんだ。

理由は簡単

俺のために気合い入れたﾁｮｺを他人に食われ落ち込んでんだ。嬉しくない男なんて居ねぇだろ?


土方「悪くねーな」


俺はそう呟いて薄暗くなった廊下を歩く...。

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