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第64話 ページ31

-一方万事屋-


新八「Aさん、ご飯入らないならせめてお水飲んで下さい」

A「ぅん…」



心配そうに水を差し出す新八に力なく受け取るA

それを泣きそうな目で見つめる神楽。銀時もずっと浮かない表情だ。



神楽「あのクソマヨラ許さないアル、Aこんなにして…っ」

銀時「落ち着け神楽、野郎だってやりたくてこうなったんじゃねぇだろ…」



怒り心頭の様子で立ち上がる神楽を静かに止める銀時

神楽は「でも…っ」と反論しようとしたが、銀時の無言に口を閉じてふに落ちない様子で座った。



新八「神楽ちゃん、僕と一緒にAさんの食べる物買いに行こう?」

神楽「…」

銀時「じゃぁ俺がコイツ見てるな」

新八「はい、お願いしますね。ほら神楽ちゃん、行こう?」

神楽「…」



新八の気のきいたその行動によって、神楽は外へ連れ出された。

Aはそれを見た後、小さく謝る。



銀時「あやまんな、お前は悪くねぇよ」

A「違うんだ…全部私がいけないんだよ?」



銀時は力なく笑むAを見て、複雑な顔をする。



野郎と一緒だった時のAはいつも笑顔でちゃらけてて、お調子者で馬鹿だった。

なのにアイツが居ないとこんなにも変わるものなのか…と。

自分が付け入る隙がどこにも見当たらない事に眉を下げた。



銀時「なぁA…?」

A「…?」



ふわりと、抱きしめられる。



銀時「銀さんお前の笑顔が大好きだ。…だから笑え」

A「…」

銀時「お前は今も土方が好きか…??」



銀時の小さな問いにAも小さく頷く。

「そうか…」

笑んで呟いた銀時にAは首を傾げた。



銀時「ほら、お客人だ。」




―バンッ




「Aいねぇか!?」





銀時がそう言ったのと同時に慌しく開いた万事屋の玄関。

聞き覚えのある大好きな声が

障子一枚隔てた向こうで聞こえた…。

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設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 羽桜   
作品ジャンル:アニメ
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土方さくら - うぉぁぁぁあ完結してしもたァァア(( (2017年9月25日 22時) (レス) id: c80b6a77ba (このIDを非表示/違反報告)
鈴巴 - 完結おめでとうございます!面白いしシリアスも入ってくれて叫びながら見てましたwほかの作品も拝見させていただきます!これからも頑張ってください! (2017年9月20日 16時) (レス) id: e8517a59ce (このIDを非表示/違反報告)
- とっても面白かったです!土方カッケェ// (2016年8月6日 1時) (レス) id: 003894b080 (このIDを非表示/違反報告)
レイチェル(プロフ) - 一期から読ませていただきました、ストーリー主人公たちの会話どれも面白く、ストーリー構成もしっかりしてると思いました もぅファンです(( 次回作とかにも期待させて貰いますね (2016年6月13日 2時) (レス) id: 62133a6b4e (このIDを非表示/違反報告)
AGSN(プロフ) - この作品最高!胸が苦しくなったりキュンキュンしたりとてもいい作品でした!もし機会があれば番外編を作ってください!暇なときでいいので! (2016年5月30日 23時) (レス) id: eb4360b9d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:羽桜 | 作者ホームページ:   
作成日時:2013年2月13日 8時

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