第61話 ページ28
-土方SIDE-
山崎「…う…ちょう…副長?ちょ、聞いてます??」
土方「…あ?」
山崎「毎日毎日ボーっとしてないで下さいよ、仕事こんなにほったらかして。」
山崎の声に我に返れば目の前にはこれでもかというほど資料が積まれていた。
山崎「なんで一週間分も溜めてるんですか;ちゃんと整理してくれないと困りますよ;」
土方「…ワリィ」
山崎「…Aさん、ですか?」
土方「…」
山崎「そんなになるならなんで別れちゃったんですか、あんなに仲良かったのに」
土方「うるせぇ…。…怖くなったんだよ」
山崎「え?」
土方「護りてぇのに俺が壊してしまいそうで…」
山崎「…。Aさん…帰ってきてないですよ」
土方「…」
山崎「沖田さんが寝ずに探してるそうです、万事屋の皆さんも。なのにアンタは部屋でボーっと…しゃきっとしてください」
土方「…」
山崎「…副長がAさん突き放してどうするんです。どんな時でもAさんは隣に居てくれたのに。ちゃんと考え直してください」
山崎の長い説教が俺の頭を悩ませた。
最後に見たAのあの顔がふと浮かぶ。
山崎は一つ溜め息を吐いて俺の部屋を出た。
土方「…」
俺の部屋にAの匂いが残っている
俺の机にAの写真が飾ってある
俺の記憶にAが居る…
アイツが居なくなったら
こんなにも楽しくないのか
探せばあいつは出てくるのに
探せない。
土方「…」
A…。
襖から覗いて見える空は、
黒くよどんでいた。
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土方さくら - うぉぁぁぁあ完結してしもたァァア(( (2017年9月25日 22時) (レス) id: c80b6a77ba (このIDを非表示/違反報告)
鈴巴 - 完結おめでとうございます!面白いしシリアスも入ってくれて叫びながら見てましたwほかの作品も拝見させていただきます!これからも頑張ってください! (2017年9月20日 16時) (レス) id: e8517a59ce (このIDを非表示/違反報告)
虚 - とっても面白かったです!土方カッケェ// (2016年8月6日 1時) (レス) id: 003894b080 (このIDを非表示/違反報告)
レイチェル(プロフ) - 一期から読ませていただきました、ストーリー主人公たちの会話どれも面白く、ストーリー構成もしっかりしてると思いました もぅファンです(( 次回作とかにも期待させて貰いますね (2016年6月13日 2時) (レス) id: 62133a6b4e (このIDを非表示/違反報告)
AGSN(プロフ) - この作品最高!胸が苦しくなったりキュンキュンしたりとてもいい作品でした!もし機会があれば番外編を作ってください!暇なときでいいので! (2016年5月30日 23時) (レス) id: eb4360b9d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:羽桜 | 作者ホームページ:
作成日時:2013年2月13日 8時