時計。【あほの坂田。】続き ページ16
時計は私の手から滑り落ち、カシャンと音がして壊れた。
無論、どちらも意志からではない。
壊れたその時計は、運の悪いことに結構脆くなっていたらしい。
脆いのは、私の心のように。
『……ごめん』
『確かこの時計、“坂田さん”がくれたやつだよね』
坂「そっ、そんな呼び方す……！っ…そうやで。」
この言葉は言ってはいけないと察したのか踏みとどまるかのように途中で言うのをやめる彼。
『申し訳無いけど、私にはもう…その時計の魅力がわからないみたい』
坂「それっ……て……」
『その時計…いらない、かな』
『坂田さんに…あげるね』
坂「まって…まってや……ほんまにすきやねん…Aのこと、ほんまに……すきやねんっ…」
信じられないくらいにスラスラと言葉が出てきて、もはや自分が分からなくなった。
そして、こんなにも身勝手な私は、悠の言葉を聞きもせず空き教室を出て保健室に戻る。
保健室へ戻る道は、長くないのに長いように感じて。
頬を流れる水なんか、知らん振りをした。
そんな今も、時計の針は廻り続けていることなんて。
今の私の心の中になんて
なかったんだ。
___Bad end___
END1
すれちがい
ーー
あとがき
どうも、紅灯-あかり-@crewです
今回はメモに書いていた小説ですので即興ではありません。
endは好評であればどんどん作っていきます。
その代わりペースはゆっくりです。
長々と物語を続けてしまい申し訳ありません。
それでは、また！
続く
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紅灯-あかり-＠crew(プロフ) - ライトさん» ！？！？えっ！？そんな素敵なお話でもないと思うで…？？いやライトさんが凄いと思うならすごいで良いんやけど…。私的には「もっと上手くなりたいなぁ…」と思っている所存ですです (2020年3月27日 10時) (
レス) id: 7ac7f90b4f (このIDを非表示/違反報告)
ライト(プロフ) - よくこんな素敵なお話が思いつくもんですなぁ…すげぇ… (2020年3月27日 8時) (レス) id: 6c45f5438b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅灯-あかり-＠crew | 作成日時：2020年2月8日 16時
