SEVENTEENの紅一点(嘘)

MAMA inHongKong ページ33

MAMAの香港講演、本当は俺も予定通り皆と香港に向かっているはずだったんだけど、仕事が長引いて一人遅れていくことになってしまった。マネヒョンと一緒に飛行機に乗り込むのだが、さすがCARAT、情報が早い。三時間前にメンバーが出国した筈なのに俺のことを待っていてくれたのだろうか、俺はかなり油断していて軽装備だ。眼鏡しかかけていない。あーーー。

「リリィー!!!」
「あー、皆さん、あー本当、..ありがとうございます〜〜!」
「リリィ、行くぞ」
「はい、マネヒョン。いってきますね〜」

手を振るとちゃんと返してくれるCARAT達。
飛行機に乗り込むとさほど人はいなかった。

「マネヒョンマネヒョン」
「あ?」
「こないだ日本言ったじゃないですか、その時俺いまばりたおるって言うふわふわたおるのブランケット買ったんですよ」
「うん」
「今持ってきてるんですよ、だからお裾分けします」
「そうか、ありがとな」
「いえいえ、香港でお土産たくさん買いましょうね」

とマネヒョンにブランケットを半分こにしてからすぐ、香港に着いた。
車を出してもらい、メンバーたちのカトクにあと少しで着くとだけ伝えて今日の振りを確認して眠りに着いた。

ーーー
「やっと来たか」
「遅いよヒョン〜」
「ごめんね、」
「もう控え室挨拶行っちゃったから、A一人で回ってこい」

着くなりスンチョラにの冷たい一言で目が覚めた。ひどいぞ、俺がいなきゃSEVENTEENじゃないだろ、と悪態をつきながら控え室を出た。今日の衣装とメイクを終えて。まず始めに一番近い楽屋のE X O先輩のところへ来た。ジョンデヒョンもいるし、平気。多分。

「失礼します、アニョハセヨ〜、SEVENTEENのリリィです。今日はよろしくお願いします」
「あ、A」

ジョンデヒョンに手を振られたので挨拶をした。
でも他の先輩たちはぽかんとしている。

「あ、あの..」
「リリィくん!!!!!!会ってみたかった!!!!!!」
「うわー、本当に今ヨジャ入ってきたかと..」
「綺麗でとぅね〜〜」
「わー、かわいい子だなぁ!」
「えっえ、えっ」

いきなり背の高いチャニョル先輩に抱き締められて驚きを隠せないでいると、またもやたくさんの人たちが俺を囲んだ。

「Aびっくりしてるから、やめてチャニョル」
「そーだよ、あ、よろしくねリリィくん」
「え、あ、よろしくお願いします〜。あとありがとうございます〜ジョンデヒョンも」

助けてくれた猫目のシウミン先輩は俺を優しい目で撫でてくれた。

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