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「いらっしゃいませ〜、ってなんやイケメンさんか」
末澤「いや、なんやってなによ。失礼な店員やな！てかいい加減その呼び方やめてくれん？」
キャンキャンと吠えている彼は
あれから2日に一回はお店にやって来ていて
今ではすっかり常連さんになっている。
発言に気をつけるもなにも
なんかそこそこ仲良くなってしまった。
「はいはい、末澤さん。今日は何にいたしますか〜？」
末澤「今日はショートケーキで！」
「今日はってかいつもやん！好きですね〜」
末澤「まぁな。」
いつも苺がのったケーキを買っていく。
相当苺が好きらしい。
「お待たせしました！どうぞ」
末澤「おー、ありがと」
「ありがとうございました〜、あっ、末澤さん！めっちゃ金髪似合ってますよ〜！じゃあ！」
お店の看板をしまうついでに
ドアの外まで彼を見送った。
店長「Aちゃん、そこの焼き菓子期限迫ってるから持って帰ってええで」
「えっ？！まじで！てんちょーありがとう！愛してる！イケメン！」
店長「おーそんな言うても時給はあがらんぞ」
「あ、じゃあ後半は撤回で」
こんなやり取りが許されるほど
ゆるく楽しいバイト先だった。
ケーキ屋さんにしては少し長めの21時まで営業している。
そこから片付けをして着替えて、
お店を出たのは半ごろだった。
店長が袋に詰めてくれた
期限の近い焼き菓子をのぞくと、
「お、フィナンシェやん、ラッキー」
あ、しかも苺味
末澤さん好きそうやな
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作成日時：2022年3月22日 22時
