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確信犯 ページ25
「ねぇ、タカ」
荷物を整理しながら、タカに声をかけた
ん?とソファからこっちに振り返る
「誕生日なのに、どこにも行かなくていいの?」
『一緒に居られるだけで十分だよ、俺は』
「でも…」
『いいよ、最高のプレゼントが今日うちに届くし?』
「え、私?物じゃないんだから」
『いや、こないだ買ったドライヤーの話』
またそうやって、からかって…私にいつも意地悪する
『ごめんごめん、冗談(笑)』
「急に餃子作りたくない」
私の言葉聞いて、焦って私の横まで走ってきたタカ
ほっぺにチュッと小さいキスしてくれた
『Aちゃん、機嫌直して?』
捨てられる子犬のような上目遣いで私のこと見つめる
それに可愛い…と思う自分がいる
「ズルいよ」
すると、目を細めて満足げに笑うタカ
「…スーパー行こう?」
さっき一瞬口角を上げた彼はきっと確信犯
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作者名:ななみ | 作成日時:2017年9月6日 18時