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イジワル ページ23
『心配だな、会社に行かせんの』
さっきまで甘い空気がどっかに消えてしまって、またビールを飲み始めるタカ
「大丈夫だよ」
『さっきのやつまた来たら、連絡しろよ』
「もうないと思うけど」
『仕事も大変でしょ？最近ずっと残業だし』
「うん…ちょっと忙しい時期だからね」
『なんなら、俺んとこ来る？』
ポカーンとしてる私を見て、ふっと鼻で笑ったタカ
『社長の専属秘書、どう？』
「…なんかいやらしい感じするけど」
『じゃあ、何してくれんの？』
数センチしかない顔の距離に、自分でもわかるくらい顔がカーッと熱くなった
『変なこと考えるじゃねぇよ(笑)』
そう言いながら、私に軽くデコピンをした
でも…悪くねぇなって意地悪そうに笑ったタカはやっぱりズルい
昔からいつもこうだった、ドキドキするのは私だけ
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作者名：ななみ | 作成日時：2017年9月6日 18時
