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花火大会 ページ19

Aside

季節は過ぎて、夏______

「治くん、忙しいのは重々承知なんですが
花火大会一緒に行ける?」

治「部活あっても昼過ぎには終わると思うしええよー」

「ほんと?」


夏には練習試合とか練習が多くなるって聞いてたけど、駄目元で聞いてみてよかった…。

そうと決まれば、浴衣とか準備しなくちゃだよね!


治「それにAと行けるんやから試合でこき使われて死んでても行くわ」

まあ俺そんなへばったことないけどなって。

治くんはほんとに優しいんだよなぁ…。



花火大会当日。


浴衣やからって治くんが家まで迎えに来てくれた。


治「お、浴衣似合ってるやん」

「ありがとう!」


会場に着くと、葵ちゃんがいた。


葵「Aやん!彼氏とデートか、ええな〜、羨ましい〜!」

「うん…笑 葵ちゃんは誰と来てるの?」

葵「バレー部の角名くん笑」

治「まじか」

葵「言うてたら来たわ!角名くーん!」


葵ちゃんが手を振ると角名くんが気づいてこっちに来た。


角「なんでこんな俺この2人のデート遭遇するんだろ…」

葵「宮侑がどーせ邪魔する思うて、今日くらい2人になりたいやろ?笑」


葵ちゃんが笑ってそう言ってくれる。

「葵ちゃん、ありがとう…!」

葵「このくらいええねん笑 楽しんでな!」


そう言うと角名くんの背中を押して神社の方に行ってしまった。


治「屋台見に行くか?」

「うん!」


2人で綿菓子分けっこしたり、治くんが輪投げで最新のゲーム機とったり。

途中で葵ちゃんたちに引きずり回される侑くんを見かけたり。


今日の花火が終わったら、治くんとは部活があってそんなに会えなくなる。

贅沢すぎるけど、寂しいな…。

ありがとう→←2人きり



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作者名:日野時雨 | 作成日時:2020年3月12日 12時

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