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「えっと………」
「俺の家めっちゃ酒あるし？」
「………はい」
1人でいたくなかった、から。
１人でいたくないの。今は。
「……ありがと」
そう呟いた大倉さんも、きっと１人になりたくないのだろう。
「ここ」
最上階の角部屋。
そこが大倉さんの部屋だった。
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「どれ飲む？」
「えーと…」
机の上にズラリと並べられたお酒。
高いものから安いものまで…すごい。
「じゃあとりあえず…？」
２人で缶ビールを手に乾杯した。
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「なつみはな………」
缶ビールを3本程開けた時だろうか
大倉さんが口を開いた。
「前、付き合ってたというか…、好きだったねん。」
突然、なつみさんのことを話し始めた
「なつみも俺のこと好きやと思ってた。だけどな？なつみはきっと誰でも良かったねん。優しくて、芸能人で売れてれば…。正直、体の関係から始まったけど付き合ってると思った。……でもな、なつみは違ってん。……俺が知らん間に村上くんと付き合っててん。」
「そんな…」
好きな人が…メンバーの彼女なんて…
「村上くんへの罪悪感はあったし、それを知った瞬間すぐに関係は終えたんやけどな」
「大倉さん…」
辛そうに笑う大倉さんをみて
私の胸もきゅうっと痛んだ
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作者名：凛 | 作成日時：2017年8月19日 16時
