出会いは最悪 (緑) (ページ35)

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好きな人に好きな人がいるって…

結構きついんだなあ。

さっきまで美味しかったご飯も喉に通らない…

「Aちゃん…？」

安田さんが心配そうに私の顔を覗き込む。

「…………好き、なんやね」

ああ、安田さんは鋭い人だった。

「……好き…、好きです…村上さんが」

口に出せば気持ちは溢れる。

ぐちゃぐちゃした感情が溢れて、止められない。

好きだった、好きでした、大好きでした。

貴方がいたから今の私がいる。

貴方の一言が私を変えたの。

「Aちゃん………」

困ったような安田さんの声。

「す、すみませ…」

謝った側からぽろぽろと涙が溢れてきた。

「ええよ、泣いて…話聞くことしかできひんけど………」

優しい声が降ってきて心が少し軽くなる。

「………よっしゃ、今日は飲も」

「………は…はい！」

おーくらさんの仕切り直しの声につられて

顔をあげれば優しい顔をした2人がいて

「村上くんよりイケメンな俺らがおるんやで？飲もうや！」

「おーくら、、、それ信ちゃん怒るで？笑」

「ふは………笑」

なんで、だろう

心地よい

2人の優しさに救われた気がした

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