story85 ページ43
A「ずっと、好きだよ 圭輔のこと。」
目の前の圭輔が驚いているのが認識できる。
準備していた言葉とは裏腹に
口をついて出てきたのは秘めていたはずの、圭輔への想い。
もう自分でも何も考えられないままに言葉がすらすらと溢れ出てくる。
A「圭輔がみつきちゃん好きなことくらい言われる前から気付いてたよ。
1番近くにいる私の気持ちに気づかないくらい、
圭輔はいつもみつきちゃんの事見てたもんね。」
発した言葉がそのまま自分に突き刺さる。
圭輔が依然として何も言わずこっちを見ていることで
ただ、私の事は眼中に無いんだという現実が突きつけられ、その表情からは他に何を思っているのか
既に正常な自分を見失っている私には読み取ることが出来なかった。
A「みつきちゃんのイメチェン成功させたの圭輔なんだってね。」
突然話題を変え微笑み、語りかける。
圭輔の表情は変わらない。
私は独りでしゃべり続ける。
A「みつきちゃんね、『植ちゃんは仲間』だって言ってたよ。
私ね、みつきちゃんに、圭輔のこと好きなの？って聞いたの。」
圭輔の目が微かに揺れた。
初めて見せる表情の変化がみつきちゃんの話で、なんてちょっと傷つくなあ。なんて思っても、やっぱり自分に刺さるだけ。
今の私ものすごく意地が悪い。
ラブストーリーとかで言う典型的な悪役。
圭輔の目線が逸れた。
A「でもね。」
A「好きな人いるって口滑らせてたからさ。
誰なのかまでは聞かなかったけど圭輔のことかもしれないよ。
今までみつきちゃんのことずっと見てたのも、
今、1番近くにいるのも圭輔でしょ。
それは私、断言出来るから。
きっと大丈夫だから。」
涙がとめどなく流れる。
後から後から頬を伝い、落ちる。
圭輔「A。」
掠れた声で名前を呼ばれる。
A「これからも応援してるから。
頑張ってよね。」
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げらーまん - わー！面白すぎます！！！早く更新復活してほしいです…… (2019年2月28日 15時) (
レス) id: b321273e9f (このIDを非表示/違反報告)
しゅーくりーむ(プロフ) - 彩葉波姫さん» 更新頑張ります！ (2017年3月25日 9時) (レス) id: 8acff481da (このIDを非表示/違反報告)
彩葉波姫 - 更新ありがとうございます！ (2017年3月17日 20時) (レス) id: a7f3193d11 (このIDを非表示/違反報告)
しゅーくりーむ(プロフ) - 彩葉波姫さん» がんばります！気が合いそうなのでまたお話したいですね！笑 私も生で見てみたいです(TT) (2017年3月8日 7時) (レス) id: 8acff481da (このIDを非表示/違反報告)
彩葉波姫 - ありがとうございます！また、青春鉄道の話、したいです！凄く面白いですよね♪生で見てみたい…！ (2017年3月7日 15時) (レス) id: a7f3193d11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅーくりーむ | 作成日時：2016年7月31日 18時
