俺の好きな子(19) ページ23
〜勉強会2〜
広いダイニングに相応のテーブル。
その上に持って来た勉強道具を広げてお互い黙々と勉強してればダイニングに繋がってる掘り炬燵みたいな和室、そこから視線を感じて顔を上げる。
上げた先、ばっちり目が合ったのは見た事ない可愛らしい容姿の『女の子達』で。
それに気付いたサヤも『おいで』と手招き。
何だか嬉しそうにして来る子と仕方なさそうなフリをして来る子。
嬉しそうに来た子が控えめに俺の服を引き、仕方なさそうなフリをしてる子がジッと此方を見た。
「うん?どーした?」
「……別に」
短く返す何方かと言えば猫っぽい少女と未だ俺の服を掴んでる犬っぽい少女。
均等に揃った二つの頭を撫でれば首を竦めるもんで、めっちゃ可愛い。
「可愛いなサヤの妹達。双子って珍しいし。名前何てゆーの?」
「え?!あ、ツンツンしてるのがアイで人懐っこいのがリンだけど…」
「へ〜、アイちゃんとリンちゃんか。何かいいなぁ。俺もこんなに可愛い妹が欲しかった。姉じゃなくて」
「えっ……と……ハヤテ君」
「そういえばサヤ弟いるっつってなかった?もしかして双子じゃなくて三子とか?」
「いや……そうじゃなくて……」
「いつまで人様の頭撫でてんの」
「…僕この人嫌い」
「何で?!」
バッと撫でていた手を払われ距離を取られる。
どうやら悪印象を受けた様子で、さっきまで朗らかだったリンちゃんも見て分かる程警戒してる。
何か気に触る事をしたのか、もしかして接触嫌悪性だったか。
念の為サヤに何かしたかと訊くと彼女は少し困った様に笑って。
「ハヤテ君、アイは気を許してない人にはあれだからまぁ…仕方ないけど」
「はい」
「リンは男の子、男子だよ」
「あ………マジか…」
そりゃ怒るわな。
ごめんねリン君。
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葉璃/Hari. - そして最近、非常に困っています。彼からの恋愛感情をしっかり自覚してから、目を見て話せないんです。ドキドキしてしまい、話もうまくできず逃げてしまいます。もしよろしければ、アドバイスを頂けたら、うれしいです… (2021年1月31日 1時) (レス) id: 550abac7bf (このIDを非表示/違反報告)
葉璃/Hari. - クラスメイトも担任も皆、両想いなんじゃね?と、前々から薄々気づいていたらしく(担任まで…)くっつけようという感じになっているのですが、肝心の我々が一歩踏み出せておらず(笑) (2021年1月31日 1時) (レス) id: 550abac7bf (このIDを非表示/違反報告)
葉璃/Hari. - 何故コメントをしたかというと、今好きな人と両想いなことが発覚したからです。ニ者面談で担任にばらされました(オワタ)…と思っていたら、男子が「あいつお前のこと好きなんだって」と教えてくれまして。 (2021年1月31日 1時) (レス) id: 550abac7bf (このIDを非表示/違反報告)
葉璃/Hari. - とてもとてもご無沙汰!です。葉璃です。時折作品を読みに戻ってきてはいたのですが、とうとうコメントを…(笑)私はこのお話が大好きですので、待ちきれなくなった所存でございます。前回のコメントへの誠実な返信、ありがとうございます。感動致しました。 (2021年1月31日 1時) (レス) id: 550abac7bf (このIDを非表示/違反報告)
フクロウ少女 - 本当に実話かと思うほど学校生活やその外が充実していて、展開が多くて面白いです。私は性格のせいもあり、全然そういうことがなかったからとても妬ま...羨ましいと感じた。(自分はそういうの無視して本読んでるタイプ)こんなことがあるととても日常が輝いて見えそう。 (2020年6月22日 17時) (レス) id: 7343bd90c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハヤテ | 作成日時:2019年9月5日 0時