ep.41 ページ47
玉「ドームツアー決まった」
貴「おめでとう！！！」
裕太が帰ってくるなり私にそう伝える。
前回のアリーナツアーと違いドームツアーという規模の大きいものになるのだ。
玉「ライブ来る？」
貴「行きたいな〜」
玉「関係者席お願いしとく」
去年とは違う 関係者席。 ツアーが始まる期間になればあれから1年もたつことになるのか。
ただただ時間の長さと何も変わらない私に焦りを感じてしまう。
玉「それと、あんま家帰って来れなくなるからさ」
貴「じゃあ、私も自分の家帰ろうかな。」
玉「送っていく」
ここ最近は裕太と半同棲状態で家にはほとんど帰っていなかった。久しぶりに家に帰るというのもなんだか変な感じ。
玉「じゃあまた連絡する」
私は裕太に家の近くまで送ってもらい裕太の車が見えなくなるまで見送り部屋に入る。
久々に入る部屋に懐かしさを感じ辺りを見回した。
そして大切に飾ってあったサインボール
《ちゃんと見つけた 宏光》
貴「今度は見つからない場所でいよう。」
一人しかいない部屋でぽつんと呟く。
この恋は友人にも相談できない恋で本当に恋愛体質でどうしようもない私
それを真っ当に受け入れてくれるのは紛れもなく裕太だった
ふとテレビに目を向けDVDを再生する。
テレビにはあの夏を一緒に過ごした近くて1番遠い人
まるで花火のように一瞬にして光り輝き私の目の前から消えてしまった。
「〜♪」
「二度と愛さない そう決めたのに」
「君を離さない 迎えにゆく」
少し鼻にかかったような歌声、切ない表情。小柄だけど表現力の凄いダンス。あの時の北山くんを見て本当に私は本物の恋をした。
もう聞けやしないけどこの歌はどんな気持ちで綴ってどんな気持ちで歌っていたの？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 153人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：とまと | 作成日時：2019年8月14日 19時
