167ｾﾝﾁの王子様

ep.27 ページ34

宏「紹介したいヤツがいるんだ。」

メンバー7人と私は楽屋に呼ばれ北山くんは言う。
紹介したい人…

北山くんはその人を楽屋に入れる。そして

宏「おれの彼女」

そういい現れた人は凄く可愛らしくてモデル体型のひとだった。

「初めまして。」

彼女さんはニコッと笑う。その笑顔はとてもキラキラしていてあまりに見とれてしまった。前に少しだけ見た事はあったといえ じっと見たのは今日が初めてだった。


メンバーも次々に挨拶をする。今日のMV撮影を見ていくなんて言っていた。


私は彼女さんを撮影場所へと案内する。

「よろしくねAさん。」

貴「宜しくお願いします」

「玉森くんの彼女なんだっけ？」

貴「ああ、はい。」

すると急に彼女さんはお腹を抱えて笑い始める。しまいには

「どういうコネ使って付き合ったの？笑」

貴「コネって…何も使ってないです」

そんなわけないじゃんと私を見て笑い続ける。何がおかしくて笑っているのかさっぱりだ。

「まあ玉森くんはいいんだけど〜」

「私。藤ヶ谷くんが好きなんだよね〜。宏光ようやくメンバーに合わせてくれたからラッキーって感じ」

貴「どういう事ですか？」

「だから、宏光じゃなくて藤ヶ谷くんが好きなの。はっきり言ってもうどうでもいいかなー」

クスクスと笑っている。さっき7人に見せていた彼女はそこにはいない。

北山くんが彼女のことを思う気持ちを、この人はいとも簡単に踏みにじってしまう
私が欲しくてたまらなかった好きって気持ちも

貴「…とりあえず撮影場所こちらです。」

彼女を撮影場所に案内し私は近くのスタッフさんと仕事に就いた。



『お疲れ様でした！』

撮影が無事終了し少しずつ人が減っていく。
私は最後まで片付けを手伝っていた。

「Aさんこっち俺達でやるからもうあがって！」

スタッフさんの気遣いで私は残りのお仕事を任せ着替えに行く。


私服に着替え帰ろうと歩く。そして

「Aさん！」

貴「藤ヶ谷さん！横尾さん！」

私の名前を呼ぶ声はこの2人だったのだ。

藤「あのさ」

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