ep.26 ページ33
玉「ただいま」
貴「おかえり〜」
玉「いると思った笑」
私は案の定仕事終わりに裕太の家に来ていた。私より少し後に帰ってきた裕太はそのままシャワーを浴びに行く。
貴「先の見えない未来さえも〜♪」
玉「何歌ってんの」
貴「ちょ、服着て！」
裕太はいつも上半身はなにも着ずに出てくる。その度早く服を着るようにと促している
玉「歌ってんの俺の歌じゃん？しかもまだ未発表のやつ笑」
貴「いいじゃん。この歌 裕太が歌詞書いたんでしょ？」
玉「まあ」
裕太は少し照れくさそうな顔をしている。歌の話をしていると裕太が急に口を開く。
玉「今日ミツとどこ行ってたの？」
貴「え、知ってたの？」
2人で出ていくところをたまたま見たと裕太は言っていた。買い出しに行っていただけと説明をすると裕太は納得していた。
玉「気まづくなかった？」
貴「うーん…まあ笑」
玉「なんか言われたの？」
貴「彼女さんの話聞いただけ」
昼間の北山くんとの会話を思い出しまた涙が出そうになる。ぐっと堪え私は話を続けた。
貴「私みたいなのが彼女で裕太が羨ましいって。なんか思わせぶりだよね笑」
玉「羨ましいなんて言っても俺は譲らないけどね〜」
貴「茶化さないで」
北山くんからしたらなんてことない一言だけど羨ましいなんて言われて少し喜んでしまう私がいたのも正直な話。
明日も撮影は朝からなのにもう時計は12時を回っていた。
なかなか寝ようとしない裕太をベッドに連れていく。
もう寝るよと電気を消す。ベッドに入り目を閉じると裕太からのキスが落ちてくる。
裕「すき」
貴「…ありがと」
裕太はふふっと笑い私に抱きつく。そのまま私達はそっと眠りについた
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作者名：とまと | 作成日時：2019年8月14日 19時
