ep.4 1/3 ページ4
翌日。私はいつも通り出社をした。
「おはよう。A」
貴「希おはよう。」
彼女は会社の同僚、そして友人の希だ。
「Aクマできてる昨日ちゃんと寝た?」
貴「寝たけどな〜いつもより遅かったかも。」
夜更かしはよくないよ〜なんて可愛い顔で私にそう言ってくる。私の顔が中の中だとしたら希は上の上の上の上だろう。
鏡で自分の顔を見てため息をついた。
貴「何、今日希いつもより可愛いじゃん?もしかしてデート?(ニヤリ)」
「ふあ!!」
貴「図星ってやつだ。」
希は顔を赤くしている。希は会社の先輩と付き合っている。お互い凄く幸せそうで私まで口元が緩んでしまう。
貴「まあ今日は任せてよ〜何がなんでも定時で返してみせるから」
私は希にウィンクをして見せた。
今日も仕事は多くていつの間にか定時の5分前
貴「希、それ私がやるから帰る準備しな?」
「え、でも多いし…」
貴「いいのいいの!またなんかあった時仕事任せるかもだから!」
「ううありがとうA…」
希は準備をして会社を出ていった。
私はまたデスクに向き直る。
早く帰ろうとせっせと業務をし時計を確認するといつの間にか日付が超える直前になっていた。
希の仕事を受け持ったこともあっていつもより時間がかかってしまった。
今から急いでも終電間に合わないしどうしよう…
とりあえずどこかでタクシーを拾おうと思い外に出た。
タクシー乗り場をスマホで検索していると誰かにぶつかってしまう。
貴「あ、すみません」
?「大丈夫ですか?」
貴「あ、はい、!すみません前見てなくて…」
そう言いぶつかった相手の顔を見ると帽子をかぶっていてあまりわからないけれど綺麗な顔をしているのはわかった。
貴「すみません。じゃ失礼します。」
待って!そう呼び止められこの間もこんなことがあったな。なんて思いながら立ち止まる
?「タクシー乗り場逆ですよ」
貴「へ?」
方向音痴の私はマップを見ていたのに逆方向を歩いていたという。
?「お仕事帰りですか?あ、すみません俺、玉森って言います。宜しく」
貴「あ、AAです。」
?「もし嫌じゃなければ送りますよ。」
貴「え、でも申し訳ないです…」
すると玉森さんは、でもタクシー乗り場たどり着けないでしょなんて言って笑った。
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作者名:とまと | 作成日時:2019年8月14日 19時