ep.14 ページ19
翌日そのまま北山くんと眠ってしまった私は眠たい目を擦り起き上がる。ソファの上でそのまま寝ていたのか体が痛い。
そして机の上の置き手紙が目に付いた
おはよう!気持ちよさそうに寝てたから起こさずいくね^^ 帰る時鍵閉めといて欲しい!合鍵玄関に置いとくね!シャワーとか使っていいよ〜 宏光
北山くんは仕事に出かけたみたいだ。
私はお言葉に甘えてシャワーを浴びる。そして軽く化粧をし北山くんに置き手紙を残そうとする。
北山くんからの手紙の下の空いているところに
何から何までお世話になってごめんなさい(> <)飲みすっごく楽しかった!また機会あったら誘ってくださいお仕事お疲れ様です^^ A
このメッセージを書き残して家を出る。そして。
貴「…鍵閉めた後どうしようもってていいのかな」
次会った時にお返ししようと思い鍵を閉めその鍵をカバンのポケットに閉まった。
貴「今日は日曜なのにやっぱりアイドルはそんなの関係ないんだな〜」
私はエレベーターに乗る。
貴「もう泣いてた夜も雨の朝もそばに居るよ〜♪」
いい曲だったな〜なんて思い帰路につく。
言うことはチャラそうだったりするけど北山くんはとても優しい人だ。
電車にのり最寄り駅から家まで歩く。
駅近くのコンビニで缶チューハイとおつまみを買って家に着いた。
平凡な毎日にトップアイドルの人と知り合って上手く言えないけど中途半端な私って一体何なのだろう。
優しくされなければきっと浮かれることもないのに北山くんは優しいからそれに甘えてしまう。
恋愛なんかちゃんとしたことが無い。それだけど私が北山くんを好きなのは明確だった。
叶わないのにどうして好きになってしまったのか。
それだけじゃない北山くんのことが好きだって分かっているのに、それに背を向けて玉森さんとの関係を振り切らないこと。
何もかもが重くのしかかって北山くんがどんどん遠ざかっていく。
今、何もかもを捨てたら北山くんが私を好きになってくれるって、北山くんの特別が私になるって。そう言われたとしても
私はそれを選べない。
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作者名:とまと | 作成日時:2019年8月14日 19時