167ｾﾝﾁの王子様 (ページ17)

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ep.13 1/2 ページ17

宏光A～!A北山くん!お疲れ様です宏光今日飲みいかない?Aいいですよ～

朝からこんなやり取りをして北山くんと飲みに行くことになった。細かい時間はまた連絡すると書いてある。
今日は仕事が休みだからのんびり過ごすことにしよう。

部屋の片付けをしてテレビを見ていた。すると

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

チャイムがなる。ドアを開けると

「やっほー！」

貴「おお、凛花！どうしたの？」

「今日休みだから遊びに来た笑」

凛花は私の部屋に上がり込む。凛花に会うと最近はずっとキスマイの話をしている。

北山くんと藤ヶ谷くんのドラマが面白いとかこの間のライブの話とか私はいつの間にかファンになっていたのかもしれない。

「それにしてもサインボール運良すぎだよ～」

貴「そうかな？」

「そうそう。次こそは取ってやるんだから！！」

凛花は意気込んでいる。
そんな凛花をみて私も自然と笑顔になった。

何時間か2人ですごし凛花はこれから予定があると帰って行った。

私もシャワーを浴びて化粧を念入りに髪も久々に巻いてみた。

貴「んーちょっと張り切りすぎかな…」

普段ならしないハーフツインにまでして準備は万端だった。

しばらくすると

ﾌﾞｰｯﾌﾞｰｯ
電話が鳴る

貴「もしもし～」

宏「準備できた？」

貴「あ、できましたよ！」

宏「じゃこれからそっち迎えに行くから住所教えて！」

私は言われるがままに住所を教えエントランスの前で待っていた。20分程たった時車がエントランスの前で止まった。

宏「お待たせ」

北山くんは窓から少し顔を出す。帽子にマスクでどんな表情かあまり分からなかったけれど。
私は助手席に乗り込み車は出発した

宏「今日は何してたの？」

貴「友達とまったりです。北山くんは？」

宏「俺はずっと寝てた笑」

貴「毎日疲れてますもんね」

そうなんだよ～なんて北山くんは車内でも私を楽しませてくれる。

宏「今日さ～俺の家で宅飲みしようよ」

貴「私はいいですけど…。でもお邪魔して大丈夫ですか？」

宏「いいのいいの！」

北山くんはさらに車を走らせ数十分。車は目的地に到着した。

宏「とうちゃーく」

貴「ありがとうございます！」

私達は車を降り北山くんの部屋まで歩いていった。