ep.12 ページ16
ライブから1週間が経った。私は特に何も変わりはなく仕事場へ向かう。すると
「Aおはよ」
貴「希!おはよ〜」
「私やっぱり先輩とちゃんとやり直すことにしたよ、」
あれからというもの女性と腕を組んで歩いていたのは紛れもなく先輩本人だったらしい。
先輩も反省していて希もそれを許したと言っていた。
貴「うん。希が決めたことだもん応援するよ」
私は希の背中を押してあげる事しか出来ないけど友人の幸せは1番に願っているつもりだ。
貴「よし!切り替えて1日頑張りますか〜!」
私達は少し憂鬱になりながらも笑顔で出社した。
貴「ふ〜疲れた〜!!」
今日も安定の残業。疲れ切った体にコーヒーをグビっと飲み仕事を終わらせた。
そして私が向かう先は
「お疲れ」
貴「お疲れ様です。玉森さん」
玉「行こっか」
私はライブの後からというもの頻繁に玉森さんから連絡が来るようになっていた。そして私は玉森さんに呼ばれると必ず足を運んでしまう。
この状況が明らかに良くない事も当然わかっている。お互いに寂しさを埋めるための存在になっていたのかもしれない。
車内はエンジン音が響く。
貴「…今日はお仕事オフだったんですか?」
玉「午後からね」
玉森さんは短く答える。そして
玉「着きましたよ」
私達は車を降り家の中に入る。軽くキスを交わしそして交互にシャワーを浴びた。
ベッドに入り電気が消えるのがはじまりの合図
玉森さんからキスが降り注ぐ。それに応えるように私はキスを返す。
息ができなくなりそうな程深いものだ
気づけば2人生まれたままの姿で何時間も愛し合っていた。
なんとも言えない背徳感と行為後に来る罪悪感。
私は目の前の玉森さんを抱きしめながらこっそりと涙を流していた。
玉「好きだよ…」
行為中にだけその言葉を注いでくる彼はとてもずるい人だと思う。だけどその時は
貴「私も好き」
って返す。だめだこんなのって思えば思うほど抜け出せなくなっていた。
だけどこんな時に限って浮かぶ顔はきらきらとした笑顔で私を見つめる北山くんの事だった。
私はまた目に涙が溜まり誤魔化そうと眠りについた。
起きると横に玉森さんはいなく微かに聞こえるシャワーの音が彼の居場所を知らせた。
私は服を着てリビングへと足を踏み出した
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作者名:とまと | 作成日時:2019年8月14日 19時