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俺がそう叫びかえすと、ほうぼうから爆笑がきこえた。グルッペンがどういう反応をしていようと、ひとまずウケが取れたのでそれでいいことにする。やる気が出るといったのも、あながち嘘ではない。声がきこえてきた瞬間はなんとなく気が抜けたが、デカい声で叫びかえしてからは、案外本当に力が湧いてきた。前の人間を追い越して、二位に躍り出る。ああ、今ならなんでもできそうな気がするぜ。これがランナーズハイってやつかな？ それともやっぱり、グルッペンのレアな声援のおかげなんだろうか？
＊
「お前の声援のおかげだよ」
そういってグルッペンの肩に手をまわした俺に、グルッペンは「そのわりには二位ってしょっぱい順位だな」とにべもない。
「おいテメー表出ろよ！？ 一位とはほぼタイム変わんねーんだぞ！ 接戦だったのみただろ！」
「みたけど、ギリギリで一位ではないんだろ？」
「うっせーうっせー！」
グルッペンから手を離して、グルッペンの肩のあたりを小突く。グルッペンは「痛いっつーの」と小さく文句をいっていたが、そのあいだもずっと笑っていた。
「……楽しそうだな」
「あ？」
グルッペンがそういって、薄く笑いながら俺をみる。なんか、すっきりした顔だ。憂いなんかなにひとつありません、みたいな、ある意味吹っきれた顔をしている。俺はその顔をみて、ますますつまらない気持ちになってしまう。……なんでお前がそんな顔するんだよ。お前こそが、一番、めんどくさいつまらない退屈だ、って顔してなきゃダメだろ。なんでそんな、満足そうな、楽しそうな顔してんだよ。
「……つまんねーよ！」
そういって、俺は近くのパイプ椅子に座りこむ。誰の椅子かは知らないが、主は不在のようだし、少しのあいだなら別にかまわないだろう。つまらないといい捨てた俺をみて、グルッペンは「ふはっ」と笑った。
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エス(プロフ) - ミオさん» いや私も書きながら「かわいいな……」と思ってました……（真顔）。ありがとうございます！続編もよかったらよろしくお願いいたします！ (2019年10月21日 22時) (
レス) id: 59009a1e5b (このIDを非表示/違反報告)
エス(プロフ) - 豆鳩さん» ありがとうございます＞＜ｗｗｗ高校生らしいお話書けていたらいいな！と思うので天使といっていただけてうれしいです！高校生って天使のようなかわいさ！ (2019年10月21日 22時) (レス) id: 59009a1e5b (このIDを非表示/違反報告)
エス(プロフ) - ロアさん» ありがとうございます！ｗｗｗしかと受け止めました！！ (2019年10月21日 22時) (レス) id: 59009a1e5b (このIDを非表示/違反報告)
エス(プロフ) - 浅葱さん» わーありがとうございます！！grだけでなく主人公までかわいがっていただけてありがたい限りです……！続編に移行しましたので、よかったらそちらもよろしくお願いします！ (2019年10月21日 22時) (レス) id: 59009a1e5b (このIDを非表示/違反報告)
ミオ - グル氏可愛いなぁ..!続き待ってます！ (2019年10月21日 21時) (レス) id: 4083773df2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エス | 作成日時：2019年10月20日 2時
