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Story56 ページ6
大｢歩道を渡ってると、山田に向かって1台の車が走ってきたんだ。しかも、猛スピードで｣
俺がそう言うと、雄也は今日イチ目を見開いて
雄｢え……！？山田が！？山田、大丈夫なの！？｣
涼｢あ、うん。俺は全然大丈夫だったよ。怪我の1つもなかった。｣
雄｢そうなんだ……。良かった……！山田が無事で！｣
雄也は安堵の表情を浮かべた。
大｢山田は、大丈夫だったんだよ｣
雄｢山田は？｣
大｢うん。……でもね、山田が無傷だったのには理由があって……。実は、雄也が山田を庇ったんだ｣
雄｢俺が？｣
大｢そう。それで、雄也は……｣
雄｢俺は？｣
あと少しなのに、言葉が口から出ない。
今でも信じられないのに、口から出したら、信じざるを得なくなるような気がして。
雄｢最後までちゃんと教えて？気にしなくていいから｣
大｢雄也は……亡くなったんだ｣
言っちゃった……。
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作者名：凛花 | 作成日時：2019年11月17日 22時
