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特に派手な出来事もなく日は過ぎていき
あっという間に学校祭。
主催するのは生徒会。
一番忙しい時期だなぁと実感しながら準備を進めていた。
当日、私と友達で
先に会場へ行き設営をしていた。
そこに続々と集まる生徒たち。
キョロキョロ探していると
後ろから頭を叩かれる。
A : 痛っ!
振り向くと後ろにいたのは
ケラケラと笑う彼。
哲也先生 : 誰探してんの?(笑)早く仕事やれー
と隣に立つ。
A : ちゃんとやってます〜!!
あっという間に時間が経ち、本番。
私達生徒会は、
屋外テントの本部で学祭の様子を見守っていた。
勿論私は彼の隣をキープ。さりげなく。
…幸せだなぁと感じていると
彼の視線がテーブルに落ちているのに気づく。
テーブルに目を向けると
静かに歩く1匹のアリさん。
ジーッと見つめる彼が口を開く。
哲也先生 : アリってこんなとこまで登ってくるんだな。
可愛い…
と彼の横顔を見ているこの時間。
ぼーっとしていると、横から先輩に指示される。
先輩 : A、これ書いといて?
ハイッと手を見る。
…ペン忘れた。
やらかした〜と困っていると
スッと横からペンが現れる。
哲也先生 : ん。
と一言で渡される。
A : あ…りがとうございます…
不器用かっ
オシャレなペン。
彼の隣で過ごすこの時間は
私が思ってる以上に幸せな時間で。
無事一日目が終わり
学校に戻る。
勿論、外で使った音楽器具の片付けて残っていた。
音楽準備室、楽器たくさんあるのかな。
私行ったことないなぁ。
哲也先生 : 何その物欲しそうな顔。
A : そんな顔してました?笑 音楽準備室行きたいなぁって。
行ったことないんですよねと笑うと
持っていた鍵をジャラジャラと見せ
哲也先生 : 鍵あるけど行く?
うん!と軽快に返事をしてしまう。
その様子を見て笑う彼。
スタスタと先を歩く姿を追う。
A : すごい!
ズラリと並ぶ楽器。
と、その中にあるアコギを見つけた。
先生ギター弾けるんだっけ。
A : せんせ?ギターあるから何か弾いてください!
哲也先生 : はぁ!?笑 何弾けばいいんだよ(笑)
とか言いながらも、静かにギターを弾き出す。
それを見ながら過ごす音楽室。
二人の時間。
学祭の思い出は
この瞬間が一番鮮明に残っていた。
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chappi(プロフ) - メリーさん» いつもありがとうございます!共感して頂けているのは本当に嬉しいです( ; ; )先程更新したのが4月のぶんなので、今月までのエピソードを少しずつですが更新していくので、気長に待っていて頂けると嬉しいです(^^)これからもよろしくお願いします(^^) (2017年10月8日 20時) (レス) id: 4479a6dd72 (このIDを非表示/違反報告)
メリー(プロフ) - はじめまして!読ませていただいてます!実は今このお話のように私先生が好きで、、すごく共感します(T^T)全部が似ていて泣きそうになります笑これからも無理をせず頑張ってください! (2017年10月8日 20時) (レス) id: 0b31fbcff3 (このIDを非表示/違反報告)
chappi(プロフ) - まれみさん» 共感して頂けてるんですね!嬉しいです!なかなかの思わせぶりな先生…少しずつですが更新しているのでこれからもよろしくお願いします(^-^) (2017年8月11日 18時) (レス) id: 4479a6dd72 (このIDを非表示/違反報告)
chappi(プロフ) - りぃぽよさん» ノロノロ更新でごめんなさい(・・;)ニヤニヤして読んで頂けるなんてありがたいです(笑) (2017年8月11日 18時) (レス) id: 4479a6dd72 (このIDを非表示/違反報告)
まれみ - なんか、共感できる部分がいろいろあったので、いつも自分とかさねながら読んでます!続きも楽しみです! (2017年7月31日 18時) (レス) id: 42f2b09b38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:chappi | 作成日時:2016年12月28日 2時