紫陽花

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春になり、2年生。





部活や委員会の担当教員がシャッフルされた。





勿論、生徒会も。





怖かったけど、奇跡的に彼は継続して生徒会担当。




ただ、彼は3年生の担任。




忙しい事を見越して、生徒会の副担当になった。




主は頼りない女教師。




不安しかない。彼のいない生徒会。




ため息混じりで作業をしていると




ドアが開く音。




それと同時に顔を上げると
大好きな彼。




顔がほころぶ。




哲也先生 : なに、一人で作業？




さりげなーく1席開けて隣に座るのが
彼のクセ。




A : そうです。資料作成。




落ち着いて話してるつもりだけど




内心ドキドキしてるんだよ？




勿論彼はそんなこと知る由もなくて。




…暫く二人で話していた。




A : あ、先生？


哲也先生 : ん？




こんなこと聞いたら気あるの感づかれる？




けど私に躊躇う余地もなく



A : 国語って週2じゃないんですか？今週1回しかないんだけど、、




と俯くと
クスッと笑う彼。




へ？と彼の方に視線を向けると




ニヤニヤしながら




哲也先生 : なぁに、そんなに俺に会いたいの？




つ！？




悪い顔でそう述べる。




A : べっ、別に！




ハハッと笑い




哲也先生 : 仕事戻るな。




と生徒会室を後にする。




今の私どんな顔してた？




頬を触ると
熱を帯びている。




赤くなってる？




そんな事考えられないくらい、
頭の中に過る




『そんなに俺に会いたい？』




ずっと頭の中で自動リピート。




『会いたい』




って素直に伝えたら




貴方はどんな顔したの？？




そう言われたらなんて考えなかった？




これだから妻がいる彼を忘れられない。




思わせ。




また増えたよ、彼との思い出。

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