妖月探偵事務所【名前変換オリジナル】 (ページ9)

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８【妖月探偵事務所】ページ9

先輩は暫くペンダントを見ていると、なにかに気づいたのか納得したような顔をした。

「………あぁ、なるほど……」

「なにかあるんですか……？」

「うーん……外してもらうのが一番早いんだけど………」

「う………だ、大丈夫……だと思います」

「そう…？なら僕が外すから目を瞑ってて。
僕がいいって言うまで開かないでね。」

「分かりました」

目をつむり、少しの恐怖を感じながらペンダントを外されるのを待っている。うなじあたりに先輩の手が当たり、長いこと一緒だったペンダントの重みと一緒に離れていった。

「いいよ。後ろ見てごらん」

「後ろ……？」

目を開いて先程言われた当たりを振り替えって見てみる。するとそこには、到底人には見えないなにかと、人のようだけれど違う雰囲気のなにかが話し合っていた。

「ひっ……」

見てはいけないものを見た気しかしなくて、ソファから落ちたのにも気にせずじりじり後ろへ下がっていく。すると２つのなにかが此方を見たので、もう一度小さく悲鳴をあげてしまった。

「お気になさらず。」

先輩は向こうに頭を下げて、そのあとに此方へ体を向け、笑顔で大丈夫だと言い手を差し伸べてくれた。その手に掴まって立ち上がり、恐怖から力の入らない足になんとか力を入れて、ソファまで行くと落ちるように座った。