妖月探偵事務所【名前変換オリジナル】 (ページ2)

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２【あるチラシ Ⅱ 】ページ2

西野先輩トークから月霧先輩トークへと話題が変わり、私もその人のことは少し知ってるので一言二言くらいではあるけれど会話に加わった。

「ほんと名前からして格好いいってマジで！
しかもあの整った顔…っ！優良物件ですなぁ」

「月霧先輩なら私も知ってる。
確かにあの人は格好いい。イケメン」

「ねーっ！でも無口なんだってー…
部活も委員会も入ってないらしいし接触するの難しそう……」

「あと授業もぜんっぜん出てないんでしょ？
なのに成績もそこそこいいだとか………」

「チートよチート。漫画のイケメンキャラかよって話」

「それ！はーほんと最高だよねぇ…」

月霧先輩を思い浮かべているのか、惚れ惚れとした顔になってる二人に思わずクスリと笑ってしまう。

そんな顔からなにかを見つけはっとした苑にどうしたのかと声をかけると、なにかを指差してあれ！と言う。そちらに視線を向けると、塀になにかチラシのようなものが張ってあり近くまで寄って見てみると、探偵事務所の事務員の募集中のものだった。

チラシは二枚重なっている。そちらも気になったが藍はこれについて話すのだろうし、今すぐに見る必要もないのであとでにしようと放っておいた。まあこの後忘れてしまってそのまま帰る可能性の方が高いけれど。

「この事務所、今凄い人気なんだって。
しかも探偵の人が凄いイケメンで、
尚且つ依頼解決がすごい早いーって。」

「すごいって、どれくらい？」

「もちろん内容にもよるけど…
基本的に他の探偵事務所の半分くらい、って」

「すご…結構大規模なの？」

「いや。噂では事務所には探偵の人合わせて
２、３人くらいしかいないっぽいよ」

　
「え、ほんと？！」

「ほんとほんと。しかも依頼で動くのは探偵の人だけで、
あとは事務の人だけーって話」

「うわぁ………イケメンで仕事もこなせるなんて…
そうだ！今度行ってみようよ！住所も書いてあるし！」

「ナイスアイディア！ Aも行くよね？」

「私？うーん…」

私にしたらどちらかと言うと事務の応募で行ってみたいという気持ちの方が大きい。流石に高校生になってお小遣いのみの生活は苦しいので前からアルバイトをしようかと考えていた。