.*･ﾟ .ﾟ･*.Jr. dream land 3.*･ﾟ .ﾟ･*.

嘘。/仲田拡輝 ページ48

彼女が嘘をついた。

「ねぇ。昨日誰といた？」
『。。。友達といたけど。』

街で見かけた彼女。
隣には、
居るはずのない如恵留の姿。



「男友達？」
『。。うん。』
「それって如恵留？」
『。。そうだけど？』


如恵留が、
Aの荷物を持ってあげたり、
お店のドアをあけてあげたり。

すごく幸せそうで。

傍から見ると普通のカップル。


「なんで如恵留といたの？」
『拡輝の好みが聞きたくて。
誕生日までにリサーチしなきゃ。』


__１つ目の嘘。
好みを聞くなんて嘘だ。

2人が浮気してるのは知ってる。
俺が浮気してるからって、、、。

如恵留がAに近づいたんだ。


確か。。如恵留にも彼女がいた。
浮気されてるって、、、、
兄組にだけ、話してくれた。






「如恵留とどうやって連絡とったの？」
『共通の友達がいて。。。』



__２つ目の嘘。
共通の友達なんているわけが無い。
Aは学校全て県立。

如恵留は私立に通ってた。
共通の友達なんて、出来るわけない。


相談できる相手が欲しいって、
如恵留が言ってたから、

俺がAのアドレスを教えた。

その時は、浮気の心配なんて全くなかった。
でもそれが裏目になるなんて、、、
思ってもなかった。


「そうなんだ。」
『うん。』


「。。。じゃあ、拡輝、
誕生日とか期待してていいんだね！」
『うん！拡輝にぴったりなものあげるから！！』



僕らは歪んだままの関係。


『これから先、ずーっと期待してて！』
「たのしみだー！」

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