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３：最高級の涙 ページ3
｢俺には家族がいる。｣
......。
｢守らねぇと行けねぇ国がある。｣
.........。
｢別れはするな、とお前らには言ったが、俺は多分...もうお前らの顔も家族の顔も見られねぇ｣
｢やめてくださいよ、そんな事言うの！｣
｢怒るなって｣
｢だって...っ...うっ......そんなこと、言わないでくださいよぉ......｣
｢何泣いてんだバカ。お前は軍人だろう？男が泣くのは家族が死んだ時だけだぞ｣
｢先輩、私、女の子ですぅぅぁぁぁ〜...｣
｢こらこら、泣くなよ。本当は、お前には頼みをしておこうと思って呼び出したんだ｣
｢頼み事ですか？ ぐすっ｣
｢いいか。お前らは何があっても生きて帰れ！ そしてもうこんな戦争をするな!! その写真は俺が持っていたって仕方ねぇしやるよ｣
｢ぜんばぁぁぁぁぁぁうわぁぁぁぁぁん｣
｢おい、泣くなって！ ほらほら、早く部屋に戻れ｣
｢あﾞい｣
私は半ば強制的に部屋に戻り、先輩から渡された写真を見ました。
先輩と先に死んでいった仲間の笑顔の写真。
【出会いだって別れだって必要になる。】
【どんな状況でも生き残れ、生きて帰れ！】
裏を見ると、字が汚くて読みにくかったですがしっかりとそう書いてありました。
そして早朝、先輩は第一線へと向かいました。
先輩がとても奮戦し大活躍して戦死した後、この戦争は終わりました。
書こうと思えば長くなり、どうしてもオチが見えない手紙を今は亡き貴方へに向けて書いてます。
｢先輩、ありがとう｣
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作者名：誰かさんの裏垢 x他1人 | 作成日時：2018年5月20日 19時
