【続】 ページ16
「今って1年どもは部活見学やってんだっけ?あんたもう決めた?」
「あ……いえ、私まだ、やりたいこととか分かんなくて……。」
そう、それが私の今の本音。
無事青拓高校に進学できたはいいものの、その先のビジョン、これから何がしたいかが全く見えてこない。
明確な夢を持って中学を卒業していった友人たちが今はただ羨ましい限りだ。
「ふ〜ん…じゃあさ、あんた『ゲーム実況部』来れば?」
――先輩の口から飛び出した聞き慣れない単語に、私は伏せていた顔を上げる。
「ゲーム実況、部……?」
「そ、入部条件も無ぇし、あいつらも多分歓迎するっしょ!」
「私も気が向いたら明日学校行くしさ、あんたも来なよ!」と彼女は不敵な笑みを浮かべる。
――ゲーム実況、か。
私はそういうものに少なからず憧れがあるけど、実際に、まして部活でやるなんて全く想像がつかない。
……というか、気が向いたら学校行くって何さ。学校ってそういうもんじゃないでしょ。
「いや先輩、気が向かなくても学校は行きましょうよ……あんまりサボると留年しますよ……?」
「知〜らねっ!てか私、去年も休みまくったけど何だかんだ留年回避したし!」
何この人、全然話通じないんですけど……まじで何で進級できたのか謎すぎるよ。
そんなことをうだうだ考えているととあるバス停に停車する。
……私の家の最寄り遠いんだよな、まだ4駅も先だよ。…まぁ、もっと遠いとこから来る子もいるんだし文句言う筋合いないんだけど。
――とか何とかうだうだ考えていると、隣の先輩が「あれ、もう着いてんじゃん!」と勢いよく立ち上がる。
「じゃあな、
最後にそう言い残して風のように去っていく彼女。
しばらく私はその背中をぼんやり眺めることしかできなかったが、ふと我に返ると立ち上がって叫ぶ。
「って、
この必死の訴えは先輩に届いただろうか。……多分届いてないな。あの人のことだし。
気を取り直して席についた私は窓の外を眺めながら、先程の会話を振り返る。
「……ゲーム実況部、ねぇ。」
……まぁ、実際に入部するかは別として、見学くらいなら行ってみてもいいかもな。
このときの私はそんな風に軽く考えていた。
「とりあえずきゅーくんに相談かな……。」
私はそう独り言を呟くと、メッセージアプリの履歴の最上段を位置取る恋人の名前をタップした。
第6話*天王寺side.→←第5話 美雷side(春乃四葉)
【ラッキー】メメントリメンバー
角
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春乃四葉(プロフ) - すみません、主催様がなかなかいらっしゃらないので修整してしまいました。 (5月6日 15時) (
レス) id: 37c4372488 (このIDを非表示/違反報告)
春乃四葉(プロフ) - 優華さん» 朝早くから失礼します。先日書いた第5話の終わりが気に入らないので少し変えても大丈夫でしょうか?(第6話には支障の出ない箇所です) (2023年5月2日 7時) (レス) id: 37c4372488 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 優華さん» ありがとうございます！じゃあ投稿しちゃいますね〜 (2023年4月16日 15時) (レス) id: 380bf9fc64 (このIDを非表示/違反報告)
優華 - あやたか。さん» 大丈夫です！ぜひぜひ！ (2023年4月16日 13時) (レス) id: 59a559ed23 (このIDを非表示/違反報告)
あやたか。(プロフ) - 横入り失礼します！レスしたかと思ったんですが通信環境悪くて送れてなかったみたいです（）私のキャラちゃんサイドで投稿しちゃっても良きですか？もう整って温めてあるので… (2023年4月16日 10時) (レス) id: 351e9b6e90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優華 | 作者ホームページ：http://0510yuka/mrmr
作成日時：2022年11月14日 14時
