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A「沖田さん」
沖田さんは私たちと両親の間に入る。
沖田「人って誰しも死にかけても守りてぇもんがあるもんでさァ」
父「その場合、お払い箱になった真選組は名誉を守るため我々に加担するということかね?」
沖田「どうでしょうねィ。まぁ、仕事はしに来やしたよ」
仕事…?
そう思った瞬間、弱った神威を抱き寄せる。神威は春雨所属だから、神威狙いなのかもって。
沖田「A、安心しな。今日はそっちじゃねぇよ」
土方「一ノ瀬殿に逮捕状が出ていますのでご同行願います」
そう両親の後ろから逮捕状を持った土方さんが、逮捕状を手にしていない方で両親の肩を掴む。
父親「なんの真似だ。お払い箱になったからって仕返しか?」
土方「いいえ、仕返しなんて甘いもんじゃねぇよ。なぁ?佐々木殿?」
そう土方さんが言った瞬間、佐々木殿は神威に向けていた銃口を私の両親に向ける。
佐々木「土方さんからメールが来た時は驚きましたよ。ですがエリートの力を借りないと今回は難しい真選組、普段はエリートですが穴に気づけなかった見廻組の初のコラボと言ったところでしょうか」
土方「エリート、エリートうるせぇな(小声)」
父「娘を結婚させることになんの罪を問われていると言うのだ。だとしたら向こうは春雨所属だぞ?!」
そう声を荒らげる父親と横で同意をする母親。
土方「4年前、不正薬 物の密輸入」
そう土方さんが低い声でいうと、両親の顔が強ばった。本当なんだ。
沖田「夜な夜な天人から違法薬 物を買い取ったうえに、自分の娘に飲ますとはねィ。そんなのが親なんてAが気の毒でさァ」
そうニヤケながら言う沖田さん。私に飲ませた?違法薬 物を?
土方「おいA、テメェが俺らと会った時の記憶あるか?」
気づいたらいつも横に土方さんと沖田さんがいた。出会いなんて、
A「ない、です」
佐々木「でしょうね。あなたが服用したのは、生まれた時から服用した日の記憶をなくす薬なんですから」
そう言われ背筋が凍った。確かに、私は幼少期の頃の記憶がない。
A「な、んでそんなこと、、」
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作者名:m | 作成日時:2023年5月4日 15時