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〜神威said〜
Aとのデート。Aにとって最高な一日になるように俺はエスコートをする。小さいお菓子を美味しそうに食べる彼女の姿は心臓が何個あっても足りないくらいの破壊力だ。
神威「次はAにプレゼントするものを買いに行こう!」
A「え、なんで?」
神威「今日1日俺にくれたからそのお礼として受け取ってよ」
A「逆!私も大事な神威の1日貰っちゃったしこんな素敵なところに連れてきて貰ったから私が買うよ!」
神威「いいの。それにここは素直に"ありがとう"って言ってくれた方が男は喜ぶもんだよ」
君は少し納得いかない顔をする。だけど少し強引にやらないと優しい君は遠慮をするだろ?それに"私が買う"なんて言うけど好きな子には一銭も出させたくないプライドがある。だから俺はAの手を取り、
神威「俺はこれで大満足」
と笑ってみせると彼女は目を見開いて顔を赤くする。そんななかお店につきAの好きな色や物を聞いても具体的すぎてむずかしい。
A「神威が選んでくれたものは全部好き」
そんな脈アリみたいなこと言われると勘違いしてしまうから本当にこの子は難しい。そんなときあるものが目に入って即これにしようって決めたからAを外に促す。
神威「気に入ってくれるといいんだけど」
と呟きながら君の元へ向かうと複数の天人に絡まれている。しまった!と思った時にはもう遅く彼女の首に刃物がそえられている。すごく苦しそうに、でも俺を心配している眼差しが向けられ平常心を保つことに必死になる。
天人「さすが団長様。自分の女の為だかなんだか知らねぇが物分りが良くて助かるねぇ」
神威「けど星は潰さない代わりに、その俺の女に容易く触れたお前らは俺が許さないから、殺しちゃうぞ?」
保てなくなりそうだったけど、"笑顔が殺しの作法"だから口角を上げる。Aに汚い手で触れた奴に明日なんて来ない。Aに目を閉じるよう言った。
神威「Aごめんね。もういいよ」
いくら音だけだと言っても聞こえてしまうものがある。だけど君は満面の笑みで俺に言い放った。
A「大丈夫。守ってくれてありがとう」
って。そんなの当たり前じゃないか。だって小さい頃から
神威「Aを守るのは俺の役目だからね」
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作者名:m | 作成日時:2023年5月4日 15時