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次の日、神威の言う通り今は戦艦でお留守番をしている。とは言っても第7師団は戦艦の外にいるだけですぐ戻ってくるらしい。ただ1つ疑問なのは、神威は外に出ていく際に私の部屋のカーテンを閉めたことだ。別に外は暗い訳でもないのに。



A「飲み物取りに行こ」



そう呟きながらマグカップを手に、食堂に向かう。その際に大きい窓のついた会議室を通らなければならないのだが



A「なに…これ…」



そこで目を疑う光景を目にし、手にしていたマグカップを空中に離してしまった。大きい窓に映っているのは、この星の住民一人一人を片っ端から殺める第7師団、神威の姿だ。彼は瞳孔を開きつつも笑顔で容赦なく襲いかかっている、そんな姿に私の体は動けないままでいた。これは私が知っている優しい神威なの?



神威「…!?A!?」



そしてたまたま神威とガラス越しに目が合ってしまい、私は咄嗟に動こうとしたがマグカップの破片を踏んでしまい足を切ってしまった。



A「いった…」



そうこうしているうちに神威は私の元に着いてしまったようで、



神威「A」



と私を抱きかかえて歩き出し部屋に戻された。ここに来て以来だな。神威に抱きかかえられるの。そしてベッドの縁に座らせられた。



神威「足出して」



A「…!?自分で出来るから大丈夫だよ!」



神威「いいの。それとも、俺が怖い?」



そう訪ねてくる神威は、まるで子犬のようだった。



A「ううん、怖くない。びっくりしただけだから…」



そう、びっくりしただけ。この言葉に嘘偽りないはず。



神威「…そっか。驚かせてごめんね。でもこれが俺の仕事だから」



そう優しく右手で私の手を取り、左手で頭を撫でる。



神威「あと、大事なAに傷がついてるから手当していい?」



A「うん」



そう言うと神威は私の足を手当してくれた。



神威「ねぇ、A」



A「ん?なn…!?」



突然神威に抱きしめられた。だけど嫌じゃない、むしろ安心してしまう。



神威「Aにまたあんな顔させたくないから俺が仕事行く時は極力部屋にいて」



A「あんな顔?」



神威「うん。すごく怯えた顔。驚いただけって言っても多少は怖かったでしょ」



A「わからない」



神威「俺、Aが大切だから。嘘つかない、仕事中は極力部屋から出ないって約束して」



A「わかった」



そういい彼と小指を交差させる。

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作者名:m | 作成日時:2023年5月4日 15時

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