俺の兄ですが何か？【観音坂独歩】

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ーバイトー


『五十鈴さん！』


五十鈴｢どした？｣


『料理教えてください…！』


五十鈴｢料理？いいよ｣


『まじですか！？』


五十鈴｢まじまじ笑｣


『ありがとうございます！』


五十鈴｢でもなんで料理？｣


『兄ちゃんにお弁当作ろうと思って、それで料理のスキルも上げたくて、』


五十鈴｢なるほど、僕で良ければ教えるよ｣


『ありがとうございます！』


五十鈴｢じゃあ、今週の土曜日空いてる？｣


『はい！』


五十鈴｢よかった、買い物行きたいからそれに付き合ってもらってもいいかな？そこから僕ん家で教えたげる｣


『もちろんです！』


五十鈴｢時間とかは後で連絡するね〜｣


『了解です！』


よっしゃ！！教えてもらえる…！！
五十鈴さんの家かぁ、絶対おしゃれだよなぁ〜


教えてもらったら天音にも作ろっかな
あと、寂雷先生にも作ろ！


やっべ、めっちゃ楽しみ


｢Aくーん！これお願い！｣


『はーい！！』


よし、残りのバイトも頑張ろ



ーバイト終わりー



あれ、なんか落ちてる
生徒手帳……？


" 山田二郎 "


山田二郎ってイケブクロの……？なんでシンジュクにあるんだ？

ま、いいや。届けよ


・





・





・


イケブクロに来たのはいいけどさ…………
家わかんねぇーー。


聞けばいいか、いや、人に聞いても分かるもんなのか？いいや、物は試しって言うし。


『すいません、』


｢はい？｣


『山田二郎くんの家知ってますか？』


｢二郎くん？萬屋山田に行けば会えると思いますよ！｣


『ほんとですか？ありがとうございます！』


まじか、1発で分かったぞ。人望やべぇ……


萬屋山田…お、ここから近いじゃん

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